ご質問に関するご回答【ご質問】50歳以上で、節目年齢(59歳)の人に届くねんきん定期便とそれ以外の人に届くねんきん定期便の違いは?
ねんきん定期便は、年金の加入期間、加入実績に応じた年金額※、保険料納付額、加入履歴(月別状況)などを確認するためのものです。通常は年1回。はがきで送付されますが、受給資格期間を満たすことができるように加入期間や年金額などを確認してもらうために、受給間近な「節目年齢」の人には封書で、年金記録や確認方法についてより詳細なものが送られています。
※50歳未満の方の場合は、これまでの加入実績を基に計算した老齢年金の額を表示しています。50歳以上の方の場合は、現在加入している年金制度に、60歳まで同じ条件で加入し続けたものと仮定して計算した老齢年金の見込額を表示しています。
60歳を過ぎてすでに老齢年金を受給していても厚生年金保険に加入している場合は、ねんきん定期便が送られます。この場合、年金見込額の表示はありません。
50歳以上の方のねんきん定期便記載内容
※2024(令和6)年度版
【一般】
○これまでの年金加入期間(国民年金・厚生年金保険(一般・公務員・私学共済))
○老齢年金の種類と見込額(1年間の受取見込額)
○最近の月別状況(納付済・免除・猶予など別)
○これまでの保険料納付額(累計額)
【節目年齢(59歳)】
○これまでの年金加入期間(国民年金・厚生年金(一般・公務員・私学共済))
○老齢年金の見込額
○これまでの保険料納付額(累計額)
○これまでの『年金加入履歴』
○これまでの厚生年金保険における標準報酬月額などの月別状況
○これまでの国民年金保険料の納付状況
○ねんきん定期便の見方
など
年金見込額は国民年金、厚生年金保険(公務員、私学教職員などを含む)ごとに、それぞれの履歴から計算されます。
年金見込額の計算例
※年金額は2024(令和6)年度の価格
~2024(令和6)年4月現在で53歳(1971(昭和46)年4月2日生まれ)のAさん(男性)の場合~
Aさんの履歴
- ・22歳(1993年)で公務員として就職して初めて年金に加入(29歳まで・平均標準報酬月額25万円)
- ・30歳(2001年)で病気のため退職
- ・30~32歳(2001~2003年)全額免除(追納なし)、32~34歳(2003~2005年)半額免除(追納なし)※2011(平成23)年3月以前
- ・35歳(2006年)で一般企業に再就職(35~40歳(2006~2011年)まで平均標準報酬月額30万円、40~59歳(2011~2030年)まで平均標準報酬額35万円)
※あくまでもモデルに基づく試算のため実際とは異なります。
【国民年金】
Aさんの年金見込額
= |
全額納付期間 816,000円×(33年×12/480)+ 半額免除期間 816,000円×(3年×12/480)×2/3+ 全額免除期間 816,000円×(3年×12/480)×1/3 |
= | 734,400円(月61,200円)…① |
【厚生年金保険】
公務員期間の老齢厚生年金
特別支給の老齢厚生年金:なし
= |
総報酬前の年金額 250,000円×7.125/1000×(9年×12)+ |
= | 230,850円(月19,238円)…② |
一般企業厚生年金保険期間の老齢厚生年金
= |
総報酬制後の年金額 300,000×5.481/1000×5年×12 + 350,000×5.481/1000×19年×12 |
= | 536,042円(月44,670円)…③ |
【合計の年金見込額】
①+②+③ = 1,501,292円(月125,108円)
様式11 ねんきん定期便(50歳以上、一般)(2024(令和6)年度
様式2 ねんきん定期便(59歳)(2024(令和6)年度)