3ロコモの疑いがあればすぐ対策を
痛みがあればまず病院へ
適切な予防・対処方法をとれば、ロコモの状態は改善することができます。どのような対応をすれば良いのか、大江先生にうかがいました。
「移動を困難にする膝や腰などの痛みがあれば、関節・神経などの病気がある場合が多いので、まずは病院の受診をお勧めします。痛いからと動かなくなってしまうと、筋力が低下しロコモを悪化させてしまいます。病気がわかれば、痛み止めなどを使って痛みを減らし、また運動できるようになります。運動が痛みを軽減させることもわかっています。
現在は外科治療も進歩しているので、手術も比較的安全に行えるようになりました。変形性関節症※1や変形性脊椎症※2などは、痛みがひどくなれば、最終的には人工関節に取り換える手術が可能です。人工関節の性能も良くなり、10〜20年くらいは使うことができます。
※1 変形性関節症:
加齢や負荷により膝や股関節などの関節が変形することにより起こる病気。
※2 変形性脊椎症:
加齢や負荷により脊椎が変形することにより起こる病気。脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を伴うことも。
※3 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう):
加齢や負荷により脊椎にある脊柱管が狭くなり神経を圧迫すること起きる病気。
今からでも遅くない"ロコトレ"
ロコモの予防・対応策としては、適度な運動を習慣づけることが大切です。ロコモ度チェックでロコモが始まっていると判定されても、まだ遅くはありません。筋力の低下やバランス機能の低下、関節の柔軟性は、トレーニングにより約3か月で改善されるというデータがあるそうです。ロコモチャレンジ!推進協議会が"ロコトレ"として提案するトレーニングは、とても簡単。まずここから始めてみましょう。
※ご自身に合った安全な方法で行ってください
ロコトレ① 片脚立ち〜バランス機能の改善〜
<やり方>
左右それぞれ、片脚で1分間立ちましょう。1日3回が目安です。
ロコモ!チャレンジ推進協議会ホームページより。
ロコトレ② スクワット〜脚力の強化〜
<やり方>
膝を曲げて腰を下ろして中腰になり、立ち上がる動作を5〜6回繰り返します。深呼吸するペースで行いましょう。1日3回が目安です。
ロコモ!チャレンジ推進協議会ホームページより。
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③ ロコモの疑いがあればすぐ対策を