close-up

高知東年金事務所(高知県高知市)

 年金事務所は、日本年金機構が基幹業務とする適用、徴収、給付、記録管理、相談等の実施拠点だ。高知東年金事務所では、人材育成による職員のスキルアップを図り、基幹業務の正確かつ公正な実務で、その責務を果たす。
 

公的年金を対面業務で支える年金事務所の人材育成を推進する
――宮川 義彦 副所長

 宮川義彦副所長は、2013年4月香川県の善通寺年金事務所副所長、2016年4月高知西年金事務所副所長を歴任。2019年4月に現職に就任した。主な業務は、所長の補佐のほか、人材育成の推進と基幹業務のとりまとめ・総括を担当する。
 「当事務所は、高知県の中では一番大きい事務所ですが、他県から見れば中規模と言えるのではないでしょうか。課室の配置は、厚生年金徴収課が事務所建物の2階にあり、そのほかは1階のワンフロアにあるので、お互いの顔が見え、名前と顔が一致する関係なので、職員間のコミュニケーションもとりやすく、風通しの良い雰囲気があると思っています」と同事務所の雰囲気を話す。
 宮川副所長が、大崎所長が力を入れる人材育成についての陣頭指揮を執る。
 「具体的には、機構本部から示された研修のほかに、各種PTを立ち上げて、お客様満足度や職員の満足度を高め、当事務所で働く職員がこの職場に来て、働けてよかったと思えるような環境づくりをしていくことが私の役目だと思っています」
 宮川副所長のもと、事務所全職員が必ず受講しなければいけない、個人情報保護、情報セキュリティ、倫理、コンプライアンスなどの研修が実施され、そのほか、各業務別の基幹業務については担当部署ごとにOJT(On the Job Training)のかたちでの研修を行っている。全職員参加の研修は、現在9テーマあり、そのうち個人情報保護、情報セキュリティ、特定個人情報の3テーマは6月までに全職員が受講。それ以外の研修テーマについても必ず年1回行うことになっている。
 「日本年金機構は公的年金の業務運営というたいへん重要な責務を背負った組織です。そうした組織が存続し、さらに良い組織にしていくためには、そこで働く人材を育てて行かなければなりません。いくらIT化が進んでも、人がそれを使い、仕事をします。ましてや年金事務所は対面業務が中心ですから、人でないとできない仕事です。そういう組織において能力を発揮できるような人に育てていかなければなりません。その一方で、職員定数も厳しく管理されているため、職員一人ひとりのスキルが上がっていかなければ対応できなくなってしまいます」と宮川副所長は人材育成の必要性を力強く語る。

次へ

この記事はお役に立ちましたか?

ご評価いただきありがとうございます。
今後の記事作成の参考にさせていただきます。

また、他のページもよろしければご利用をお願いしておりますので、
検索機能」や記事の「 人気ランキング 」をご利用ください。

あわせて読みたい記事

人気の記事