米子年金事務所(鳥取県米子市)
使命感と責任感を持って滞納整理業務に励み、周りから頼られる人材に
――松浦 寛厚生年金徴収課長
平成30年4月に米子年金事務所に赴任した松浦寛厚生年金徴収課長は、平成26年10月から2年間は兵庫年金事務所厚生年金徴収課長を、平成28年10月から1年半は出雲年金事務所厚生年金徴収課長を歴任。地元米子の出身だ。課員5名で業務にあたっている。
徴収業務では事業所の業務内容・状況の理解・把握が重要
松浦寛厚生年金徴収課長
「徴収については、実は米子年金事務所は中国地方においてあまり成績が良くないです。真ん中より下になり、なかなか期限内に納付いただくことが困難な事業所があります。そういった事業所に対して、納付の催促は行っているのですが、売上げが減少していたり、設備投資に資金を費やしたり、保険料納付が遅れる理由や原因は事業所によって様々です。そこで、事業所ごとに事業状況を事業主から聴取したり、事業所の資料を確認するなど、理解・把握したうえで、納付協議を行います。対応する職員は様々な業種の会社の事業内容や状況に対する知識や理解が求められます」と松浦課長は徴収業務の苦労を話す。
ただ単に「払ってください」では、納付に直結しない、と松浦課長は言う。滞納事業所には、納付される保険料が給付の財源になっていることや、他の多くの事業所が毎月期限内に納付していることから、滞納は不公平であることを説明している。そうした説明に加え、徴収職員には、滞納整理業務に関する経験やノウハウも必要だ。そして、時期を逸することなく、迅速かつ的確に対応することも求められる。
「徴収職員の納付勧奨に感情的になってしまう事業主もいます。職員には冷静に対応するよう指導しています」
滞納業務は滞納事業所が抱える状況を理解したうえでの対応が必要であることから、課員に人事異動があった場合でも、スムーズに対応できるよう、正副2人体制で滞納事業所を担当することが望ましい。どちらかが異動した場合でも、残った職員がメインとなって対応することで、業務を停滞させることなく継続が可能、と松浦課長は話す。
業務にやりがいを感じ、頼られる人材に
今後の抱負を聞くと、「課員に対しては、徴収業務は大変なことも多いが、意欲的かつ積極的に滞納整理に取り組み、日々の業務にやりがいを感じてほしいですね。そして、自分のことだけでなく、他の職員に対するフォローをして、頼られる人材に育ってほしい」と松浦課長は課員にエールを送るように力強く語った。