米子年金事務所(鳥取県米子市)
地元出身者が多く、土地柄も理解しているので、意思疎通がとりやすい
――内田勇次副所長
内田勇次副所長
内田勇次副所長は、平成23年4月に島根事務センター記録審査グループ長、平成27年10月に岡山広域事務センター国民年金グループ長を歴任し、平成29年4月に米子年金事務所に着任した。出身は島根県松江市だ。内田副所長は同事務所の総務業務を担う総務課長を併任。公印管理、庁舎管理、地域年金展開事業、所長補佐が主な業務だ。
「当事務所の職員は地元の人間が多く、ほとんどが鳥取県、島根県出身です。所長以下課室長6名のうち、4名が島根、2名が鳥取の出身なので、意思の疎通がとりやすいし、課室を超えたコミュニケーションがとれています。また、職員も米子近辺の出身者が多く、地域とのつながりもありますから、米子の土地柄も職員が十分わかっているので、仕事もやりやすい」と内田副所長は話す。
年金委員会の研修を年1回、役員研修を年2回開催
内田副所長が担当する年金委員会には、職域型委員が500名、地域型委員が26名いる。職域型と地域型でそれぞれ年1回研修会を実施して、年金制度や制度改正などを説明したり、リーフレットを配付したりしている。また、年金委員の役員を対象にした研修会は年2回開催。年金委員会の活動計画を検討したり、年金制度を説明したりしている。
年金委員会を通じた活動とともに、地域に対しては、年金事務所の予約による年金相談をいっそう普及させようと、各市町村を通じて公民館、また病院や老人介護施設にも相談予約のチラシを置いてもらっている。そのほか、米子市と境港市では毎年幅広く市の事業について市民の相談を受け付ける行政合同説明会を実施しているが、米子年金事務所もブースを設けて年金相談会を開催し参加している。
高校の校長経験者に地域年金展開事業の地域年金推進委員を委嘱
地域年金展開事業については、年金セミナーを米子年金事務所管内にある全高校で、のべ18回実施。また、米子市内の養護学校および専門学校に実施を依頼したところ、それぞれ2校で開催することができた。初等・中等少年院である矯正施設からは同事務所に開催依頼があり年3回実施。さらには高等専門学校については昨年400名を対象に年金セミナーを実施した。そのほか、鳥取県西部地区病院会で毎月行われているソーシャルワーカーの研修会へ年2回参加し、障害年金の研修を行っている。
年金セミナーの講師はいずれも米子年金事務所の若手職員が中心に務めているが、地域年金展開事業ではもともと高校の校長先生だった人を地域年金推進委員として委嘱している。
「そのため、高校へのアプローチは大変スムーズに行き、おかげで管内にある13の高校全てで実施することができました」と内田副所長は話す。
相談予約のさらなる推進、職員の接遇向上、そして風通しのいい事務所に
最後に、内田副所長は今後の抱負をこう語る。
「年金事務所には毎日多数のお客様が来所されます。お客様が満足してお帰りいただけるよう、相談予約のさらなる推進や職員の接遇向上に、あらゆる観点から取り組んでいきたいと考えています。また、定められているルールが守られているか、職員および事務所内に常に目を配り、職員とのコミュニケーションを通じ風通しのいい事務所にしたいですね」