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大分年金事務所(大分県大分市)

 九州最大級のマンモス事務所である大分年金事務所。1日平均100名超の来訪者を、総勢71人の職員が対応する。一方、お客様サービスの向上、相談での待ち時間の解消と相談時間の効率化を図ることを目的に、日本年金機構では予約受付の専用電話を新設して、相談予約率の向上を図る。多くの来訪者と大量の業務量に対応していくうえでも、予約率の向上は大分年金事務所の効率的な業務推進に欠かせない。

地域年金展開事業で高校・中学は順調に成果、さらにきめ細かい展開を
——太田昌平副所長

 3月までは福岡の小倉南年金事務所の副所長、その前が鹿児島北年金事務所の適用調査課長を歴任し、6年ぶりに大分に戻ってきたという太田昌平副所長は、所長の補佐業務をはじめ、地域年金展開事業では年金セミナー、社会保険労務士の委託業務についての県内のとりまとめ、基幹業務では厚生年金適用調査課と厚生年金徴収課の業務管理を担当する。
 「今までいた事務所はこじんまりしていましたが、この事務所の2階の北側はパーテーションがなく、お客様から事務所の中が全部見えます。このオープンな雰囲気が気に入っています。その一方で、お客様の視線もあるので、緊張もします」と太田副所長は大分事務所の印象を話す。
 地域年金展開事業では、昨年度から中学・高校の教職員OBを地域年金推進委員に委嘱して、中学・高校で年金セミナーを実施した。そうしたところ、大分事務所管内では中学校は3校増えて5校、高校は1校増えて7校となった。
 「昨年度は大分事務所以外の他の県内の実績が上がらないということで、そちらをご担当いただいたこともあり、大分全県では平成28年度に比べて約20校増えました。学校には地域年金推進委員の方の後輩にあたる教師もいるので、話がしやすく、いい効果が出ています」と太田副所長は話す。
 今年度は高校を増やすのは厳しいが、中学は増やしたいと言う太田副所長。「ただ、先日も地域年金推進委員の先生ともお話ししましたが、資料は本部から与えられたものだけなので、中学生ではレベルが高いように感じます。生徒の興味を引き付ける話をしないと聞いてもらえないので、興味を引かせることができるような資料を作ろうかと検討しているところです」(太田副所長)
 また、今まで6年間県外にいた経験を活かし、参考になるところは大分事務所でも実践していきたいと言う太田副所長。とりわけ、地域年金展開事業ではいかに広報していくかが大事であることから、職域型の年金委員が会社の役員であれば、労働関係などほかの委員や職場の担当者になっているケースが多いので、そうした伝手を通じて広報を活発に行っていきたい、と話す。また、もうひとつ、「せっかく作ったので、ねんきんネットについてはもっと広げていきたいですね」と太田副所長は抱負を語る。

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