富山年金事務所(富山県富山市)
富山市内から立山連峰が一望できる
富山市は江戸から明治時代まで北前船の寄港地としても栄えた。当時の廻船問屋が建ち並ぶ歴史的街並みが残されている
富山市は市民の利便性のため、LRT(ライトレール)を活用したコンパクトなまちづくりに取り組んでいることでも有名
富山市と足並みをそろえ、逐次情報を共有
国民年金課の職員は14名。椿邦男国民年金課長は、新潟西年金事務所より、平成28年4月に富山年金事務所に着任した。
同課の特徴は、富山市と足並みをそろえて業務を行っているのが特徴。「限られた職員数で対応するには情報共有が大切ですし、市は年金加入受け付けなどお客様の『入り口』に当たります。事務所が特別催告状を発行した際は市にもそのことを伝えているので、相談が市役所に行った場合もスムーズに納付勧奨や免除勧奨をしていただいています」(椿課長)。
年金事務所の取り組みを市も知っているからこそ、お客様にうまく対応できるというわけである。
市が市民から受け付けている書類等も、富山市は事務センターではなく事務所に毎週届けてくれているので、そこでお互いに毎回顔を合わせることができている。
国民年金の納付率は高く、今年1月末時点で73.5%。口座振替を勧めて安定月数を獲得することなどにも市は協力してくれており、そのおかげともいえる。
今後の抱負はやはり納付率の向上。「富山県の納付率はここ数年全国3位以内に入っていますが、1位を取れるように課員一丸となって取り組みたいと思います」(椿課長)。