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埼玉県入間市 市民部保険年金課国民年金担当

入間市本庁舎。建物の前には初代市長の三吉道雄氏の銅像と茶畑がある。

 入間市は人口約15万人。「狭山茶」の主産地であるほか、毎年開催される「万燈まつり」などイベントや見どころも多い。特に、今年11月1日には市制施行50周年を迎え、これに合わせてさまざまな記念事業が行われる。国民年金担当の窓口では、複写式の記入書類を用いて年金加入手続きを簡便化しているほか、「相談者の立場に立って対応する」「うなずく・目線を合わせる」などを心がけて窓口対応を実施。来年度は市役所全体で大きな組織改編があるため、各課の連携を一層図っていくことも課題である。

年金事務所との連携

 市役所には、「将来受け取る年金額がいくらになるのか」といった質問や、厚生年金に関する問い合わせで来る人も多い。年金事務所でなければ対応できない内容であるため、年金事務所に案内するのが原則だが、市役所から管轄である所沢年金事務所までのアクセスは、車でも電車でも30分以上かかり、決して良くはない。「市役所で対応できることはなるべく対応し、市役所から年金事務所に電話で問い合わせて相談者に伝えるなどしています」(松橋さん)。
 とはいえ、年金事務所への電話がつながりにくいという問題もある。「年金事務所への電話がつながらなかったので市役所に来た、という方もいるので、そういう方に『年金事務所に行ってください』とはなかなか言いにくいですね」(西勝さん)。
 所沢年金事務所は入間市、所沢市、狭山市、飯能市、日高市、三芳町の5市1町を管轄する。5市1町では年4回「国民年金事務研究会」を開催して年金事務所に要望を伝えており、電話回線を増やすことを求めたり、マイナンバー施行に関する情報や進捗状況などを尋ねたりしている。機構本部の情報がまだ年金事務所に届いておらず、答えられないという場合もあるので、情報提供の迅速化が望まれる。
 また、同研究会では、年金事務所に依頼して各種研修会も行っている。今年11 月には国年担当初年度の市町職員を対象とした障害年金に関する研修会が開かれる予定。各市町が持ち回りで同研究会の事務局を担当しており、今年度と来年度は入間市が担当している。
 同研究会への参加は、年金事務所と顔の見える関係を作るチャンスではあるが、各市町から出席する職員数は代表として毎回1~2名ずつのため、年金事務所職員すべての顔まではわからず、電話の声と名前だけでやり取りしていることが多い。
 「わからないことがあって電話をすると、いろいろ教えていただけるので助かっていますが、より顔の見える関係ができると、さらに助かります」と松橋さんと西勝さんは話す。

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