静岡県藤枝市 健康福祉部 国保年金課国民年金係
チラシを3市で共同発行。「遊び心」も加えて楽しく伝える
藤枝市の大きな特徴は、近隣の焼津市、島田市、そして3市を管轄する島田年金事務所と定期的に交流の場を設けているということだ。
「おかげで近隣市や島田年金事務所とはお互いに顔が見えて、気づいたことは言いやすい関係ができていると思います」(渋谷係長)。
そもそも、藤枝市が近隣市や年金事務所と交流の機会を設けるようになったのは6~7年前。提案したのは、その当時国民年金係長だった小城さんだ。「昔は年金事務所と自治体間の交流というのはけっこうあったのですが、近年はそれがなくなり、3市の年金事務のやり方にも違いがあったので、『近隣市同士くらいは同じやり方をしましょうよ』ということで、年金事務所と近隣市との交流の機会をつくることを提案したんです。お互いに顔が見えることで、キツイことも柔らかく伝わるし、けっこうホンネでいろいろ言うことができていると思います」(小城さん)。
国民年金制度に対する理解普及のためのチラシも、藤枝市では焼津市、島田市との3市共同で製作している。このチラシの製作については、3市共同で製作したほうが製作費も抑えられ、各市の足並みもより揃うということで、渋谷係長の発案で始まった。チラシにはそれぞれの市のゆるキャラを入れるなど、市職員も遊び心を持って楽しみながらチラシを作っているという。
「少しでも皆さんに楽しんでもらえれば、年金もより身近なものになるかと思いまして。また、チラシをイベント等で配布するときは、当市では紙風船などのグッズも作って配っています。紙風船と一緒に付加年金の案内などを渡すと、けっこう反応があるんですよ。『市役所もこんなことやってくれるんだな』と思ってもらえるといいかなと」(渋谷係長)。