静岡県藤枝市 健康福祉部 国保年金課国民年金係
病気を理解して接遇するため講座も受講。
免除や学特は税控除の話も加えて説明
窓口での接遇の向上にも務めている。特に、障害年金に関する相談の場合は心の病気を持つ方もいるので、窓口では病気の特性にも配慮した対応を心がけている。
また、「○○の病気を理解する講座」といったようなものがどこかの団体等で開かれる場合は、障害や介護の担当係の職員からその講座を教えてもらい受講している。
「かつて国民年金係にいた職員が障害の係に異動していたりもするので、『こういう講座が今度あそこであるよ』と教えてくれるんです」(渋谷係長)。
こうした地道な努力が、日々の窓口対応に生かされているといえる。
今後の抱負については、「お客様は一人ひとり違い、加えて制度はよく変わるので、知識を吸収するように精進したいです」と朝倉さん。
小城さんは、「長年国年業務を経験した立場から、接遇などについてほかの職員の皆さんにもアドバイスやサポートができればと思います」。
青島主任主査は「外国人の方の相談は『いつから日本に住んでいるか』などの部分で難しいと思うときがありますが、きちんと加入をしていただけるように勧めていきたいです」。
渋谷係長は「必要な方には学特や免除という制度があることを説明していますが、学特や免除を利用するということは、納税の観点からすると必ずしも得とはいえないとも思っています。それは、国民年金保険料を納めると、その全額が所得申告の際の控除の対象になりますからね。また、学特や免除を利用すると、そのぶん将来の年金の受け取り額が減るということでもあります。そう考えると、いちばん得とはどういうことかと。そうした税制面などの説明も窓口でしているところですが、このことは今後もお伝えしていきたいと思います」と話す。