一元化法についてパブコメを募集
厚生労働省は平成27年7月17日より、「被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律」(以下、「一元化法」)について、①厚生労働省関係省令の整備に関する省令案(概要)、②厚生労働省関係政令等の整備政令案(概要)、③経過措置政令案(概要)に関するパブリックコメントの募集を開始した。募集期間はいずれも平成27年8月15日まで。提出方法は郵送・FAX・電子政府総合窓口の意見提出フォームのいずれかによる。
「一元化法」は、第180回通常国会で平成24年法律第63号として成立し、平成27年10月1日より施行される(公務員の恩給期間に係る追加費用削減については、平成25年8月1日より施行)。
一元化法の主要項目
(1) | 厚生年金に公務員及び私学教職員も加入することとし、2階部分の年金は厚生年金に統一する。 |
(2) | 共済年金と厚生年金の制度的な差異については、基本的に厚生年金に揃えて解消する。 |
(3) | 共済年金の1・2階部分の保険料を引き上げ、厚生年金の保険料率(上限18.3%)に統一する。 |
(4) | 厚生年金事業の実施に当たっては、効率的な事務処理を行う観点から、共済組合や私学事業団を活用する。また、制度全体の給付と負担の状況を国の会計にとりまとめて計上する。 |
(5) | 共済年金にある公的年金としての3階部分(職域部分)は廃止する。公的年金としての3階部分(職域部分)廃止後の新たな年金については、別に法律で定める。 |
(6) | 追加費用削減のため、恩給期間に係る給付について本人負担の差に着目して27%引下げる。ただし、一定の配慮措置を講じる。 |