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大分県大分市 国保年金課 国民年金室

上は大分市庁舎。隣接して大分城址公園(下)があり、市役所は三の丸跡に建設されている。

 大分市は、「関あじ・関さば」「大分ふぐ」で有名。地元で古くから親しまれている「とり天」も最近は大分名物の1つとして観光客に人気だ。また、市の玄関口である大分駅の周辺は再開発が行われ、今年春には屋上庭園や映画館などの商業施設を含んだ駅ビルがオープンしたばかり。駅前には中世・戦国時代にこの地を治めた大友宗麟の像も立ち、大分市をPRしている。
 同市の国民年金業務を担うのは国民年金室。寄せられる相談で最も多いのは免除に関するものだが、同室では免除した場合のメリットだけでなくデメリットも丁寧に説明し、本人が納得の上で選択できるようにと心がけている。

障害年金の相談には医療・介護・福祉の連携が必要

 障害年金の相談・受付業務は内容が難しく、統一した処理が求められる。そのため、障害年金業務は本庁のみで行い、大坪次長と堤麻里乃さん(担当4年目)の2名が担当している。
 「障害年金の相談は複数回足を運んでいただくことになるので、やり取りを細かく記録して残し、後日に職員のだれが担当してもわかるようにしています」と堤さん。また、初診時のことを聞いても思い出せず気持ちが不安定になる人もいるので、特に丁寧な対応を心がけている。
 そうしてやり取りをした人から、「年金がもらえました」とお礼の連絡が来ることもあり、「それだけのためにわざわざ知らせてくださったのかと思うと、とてもうれしい」と大坪次長も堤さんも口をそろえる。
 とはいえ、障害年金に関する相談は市職員だけで対応するのは難しい場合も多く、ソーシャルワーカーの付き添いなど、医療・介護・福祉の連携が必要だとも考えている。「例えば本人とのやり取りがうまくいかないとき、ソーシャルワーカーや支援員などの付き添いがあると話がスムーズにいきますし、どちらか一方を選んでいただくとき、なかなか決断できない方に対して、その方の特性を良く理解された支援員の方が、そっと助言をしてくださり、たいへん助かりました。
 しかも、インターネット上には「障害年金の受給の仕方を○円で教えます」などと指南書を販売するサイトも存在し、「そうした指南書を買ったほうがいいんでしょうか?」と相談に来る人もいる。もちろん買う必要はないと答えるが、そのような状況を見ても、ソーシャルワーカーなどとの連携が必要だと思われる。

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