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くらしすとEYE
介護
掲載:2018年8月15日

“介護の第一歩”は
ケアマネジャーとのコミュニケーション

よりよいサービスを受けるためのコツ


【ケアマネジャー選びのポイント2】

① 実際に介護を経験した人の「口コミ」が最も信頼できる。介護者の集いなどに積極的に参加し、ネットワークをつくろう。

② ケアマネジャー選びは「運」の要素が大きいが、努力次第で「運」は大きくなる。そのためにも介護が必要になる前から「介活」を始めよう。

③ 介護は、「人と人との結びつき」。利用者からも歩み寄り、お互いが信頼し合える関係をつくろう。よりよいサービスを受けるコツは信頼関係を築くこと。

ケアマネジャー

介護や支援を必要とする高齢者が自立した生活を送れるよう、介護サービスの調整を行う"介護の要"

「口コミ」のネットワークをつくる

 初めてケアマネジャーを探すときには、経験や知識がなかった。しかし、次こそは確実に選びたい。そんなときに信頼が置ける情報として、結城先生は「口コミ」を挙げます。


 「もし周りに要介護者やその家族がいたら、『ケアマネで誰かいい人はいない?』と聞いてみてください。よいケアマネジャーの評判は、自然と広まるものです。要介護者や家族とのネットワークが広がれば、担当しているケアマネジャーの質がわかります。
 もちろん、第三者が事業所の評価を行うしくみもあり、その結果が公表されていますが、必ずしも利用者や現場の感覚に合った情報になっているわけではありません。また、インターネットの掲示板などを見ることができますが、匿名で『クレーマー』が書き込んだと思われる意見もあって、あまり信用できません。やはり、いいものは実際に経験した人から直接聞くのが一番です。


 例えば、自治体やNPOなどによって、『家族介護者の集い』『認知症の家族の会』『認知症カフェ』などが開催されていますから、積極的に参加してネットワークをつくることが大切です。他の介護者に触れることがなければ、不満があってもどう替えていいのかわかりません。替えるからにはよいケアマネジャーを選びたい、そこで口コミである程度情報を得ておくことが必要になるわけです。」(結城先生)

介護が必要になる前に「介活」を始めよう

 結城先生によれば、ケアマネジャー選びは「運」の要素が大きい一方、努力することで運を引き寄せることができるといいます。
 「ケアマネジャーを選ぶにしろ、在宅サービスの事業所を選ぶにしろ、高齢者も家族も、ある程度、勉強しないとだめです。自分で情報を集めてしっかり判断する能力がないと、よいサービスにはたどり着けません。よいサービスを受けるためには、それなりの努力が必要だということです。
 ケアマネ選びも運次第という面もありますが、本人の努力次第でうまくいく確率は高くなるというのが、私の持論です。例えば、いいケアマネに当たる確率が1割だとすれば、本人の努力でその確率は5割に上がるかもしれません。」(結城先生)


 そのためには、介護が必要になる前から「介活(介護活動)」をすることが有効だといいます。つまり、介護現場の近くに身を置いて知識を増やし、コネをつくっておくこと。
 「75歳、80歳になって、いざ介護が必要になったときに動き始めるのでは遅いので、事前に準備しておくことが大切です。例えば、60歳で定年になり、65歳で継続雇用が終わったら、週1回だけでも老人ホームやグループホームにボランティアに行くとか、高齢者介護の現場でバイトするとか、何かしら高齢者関係の現場に関わるということです。『介護』『ボランティア』で検索してみれば見つかります。


 それによって介護の知識が身についたり、いざ自分が困ったときに相談する相手ができるようになる。介護老人保健施設で毎週1回掃除のアルバイトをしていれば、少なくともそこの相談員とは知り合いになる。相談員も、知り合いならば『じゃあ、ちょっと探してみよう』ということになります。」(結城先生)

お互いが信頼し合える関係づくりを

 サービスを受ける側が、ただ受け身になって待っているばかりでは、よいサービスを受けることはできない。結城先生はそう語ります。では、私たちにできることは何でしょうか。


 「介護は人と人とのつながりなので、お互いの信頼関係が成り立たないといいサービスになりません。ケアマネジャーは、他人の家に入って家庭のあらゆる情報を与えられるわけですから、利用者や家族に信頼してもらわなければサービスがうまくいくはずがありません。サービスを受ける側も、『保険料や自己負担を払っている』『当然の権利だ』と主張するばかりでは、ケアマネジャーやヘルパーさんに信頼してもらえません。信頼関係をつくるには、サービスを行う側の努力も必要ですが、利用者側の努力も不可欠だということを知らなくてはいけないということです。」(結城先生)


 介護サービスを受けるということは、単に受け身の行為ではありません。私たちサービスの受け手も、主体的になることでよりよいサービスを受けられるようになります。まずは、自分がどのような介護を望んでいるのか。そこから考え始めてはいかがでしょう。

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“介護の第一歩”はケアマネジャーとのコミュニケーション

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