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くらしすとEYE
生きがい・社会参加
掲載:2016年3月15日

生きがい発見! セカンドライフ①
〜シルバー人材センターを活用しよう〜

  シルバー人材センターで働いてみると?

福田 常一 さん(68歳)

福田 常一 さん(68歳)
草加市在住。63歳のときに草加市シルバーに入会。
会員としての現在の仕事:認知症高年者家族やすらぎ支援事業、ちょこっと手助けサービス

Q 草加市シルバーに入会したきっかけは?

 長年、印刷会社に勤務し、営業を担当していましたが、腰を悪くして定年の少し前に退職しました。体調が回復してからはアルバイトをしていたのですが、あるときハローワークで草加市シルバーを知り、入会説明会に参加したところ、自分に適していると感じたことが入会のきっかけです。

Q どのような仕事に就きましたか?

 入会後すぐに公民館の受付の仕事に就いたのですが、しばらくしてまた腰痛が出てしまい、その仕事の継続はあきらめました。でも、他にも多様な仕事がありますので、自分にできそうなことを探していたとき、草加市シルバーで「やすらぎ支援員」の養成講座を行っていることを知りました。草加市からの委託事業として高齢の認知症のご家族がいる方を支援する仕事があり、その支援員を養成する講座です。私の妻の両親が認知症であったことから、「支援員になって誰かの力になれたら」という思いで気持ちが動き、受講を希望しました。
 講座では、座学とロールプレイングで認知症に対する基本的な知識から対応法まで学び、支援員が認知症の方の話し相手になることでご家族の支えになることを知りました。「長い間、営業をしていた経験が活かせるのではないか」と思い、講座の修了後、この仕事を希望しました。

「認知症高年者家族やすらぎ支援事業」(草加市の委託事業)とは?

 認知症高年者を介護する家族が外出時や介護疲れで休息が必要なときに、やすらぎ支援員が高年者の居宅を訪問して、家族に代わって見守りや話し相手となる事業です。家族の負担の軽減とともに、認知症高年者の相談相手となることで孤独感や不安を軽減し、在宅生活の継続・向上を図ることを目的としています(身体介護や生活援助などの訪問介護サービスとは異なります)。

Q やすらぎ支援員が現在のお仕事ですか?

 はい、5年前からこの仕事をしています。認知症の方のお宅に行き、主にお話し相手になります。1回1〜2時間で、週1〜2回の仕事です。お話し相手をすることによって、ご家族に休息の時間や用事を済ませる時間を持っていただくことがやすらぎ支援員の役割です。
 実際に訪問してお話を聞くようになると、何度も同じ内容を聞くことが多く、なかなか容易ではないなと感じることもありました。しかし、だんだん、相づちを打ったり、つなぎの言葉をタイミングよくかけることができるようになったりして、すると、その方がなかなか思い出せなかったことが会話のなかでポンと出てきたり、話が盛り上がったり……。そんなやりとりができるようになりました。

Q 仕事にやりがいを感じるときは?

 私は男性の方を担当し、これまでに9人の方を訪問していました。訪問を始めた当初は表情の少なかった方が、話をしているうちに少しずつ緊張が解けて笑顔を見せてくださったり、大切な思い出話をしてくださるようになったりして、そんなとき、この仕事に就いてよかったと感じました。
 認知症の症状から、気持ちに浮き沈みが出たり、体調がすぐれなかったりして、訪問を中止する日もあります。そうした中、突然お別れが来ることもありましたが、それまでご縁のなかった方とお話して、ふれあいができるようになる、お宅に上がりますので、ご家族に信頼していただいていることを感じ、そのお気持ちに応えたい、ご家族に安心していただきたいと思いながら続けています
 こんなことがありました。利用者の方がお亡くなりになった後、奥様が草加市シルバーに電話をくださって、「いい思い出しかありません。支援をお願いしていてよかった」と伝えてくださいました。訪問先の方が亡くなり淋しい気持ちになることもある仕事ですが、このようなお言葉をいただけると、何だかお土産をもらったような気がして、支援員を続けていこうと思うのです

Q ご苦労はありませんか?

 他の支援員から聞いたことですが、認知症の症状から、「あなたのことなど知りません」と言われて訪問を拒否されたり、予定日に行っても忘れられていたりして、その後、電話をしたり、約束をし直したりと、なかなか思うようにいかないことが少なくない仕事です。私も何度か訪問し直したことがあります。訪問して始めて報酬が出るので無駄足になることもあるのですが、毎月開催している支援員同士のグループ会議では、そうした経験を話し合い、思いを共有したり、困ったときの対応の仕方を話し合ったりして、「頑張っていきましょう」と支え合って続けています
 この仕事の経験とグループ会議での仲間との交流が、私には人生のいい勉強になっています。訪問の経験を重ねるうち、以前の自分なら気がつかなかったようなことに気づけるようになったり、自然に相手の方を支える行動ができたりするようになりました。この仕事を通じて、訪問先の方から教えていただいたと感じます。そして、そのような経験を私もグループ会議で皆さんにお話ししています。

Q 高年者向け援助サービスも担当されていると聞きました

 「ちょこっと手助けサービス」という仕事もしています。この仕事は、草加市在住の65歳以上の高年者または障がいのある方からご依頼を受けて、1回30分程度の手助けを500円で行う事業です。具体的には、買物代行や植木の水やり、電球・蛍光灯の交換、朝のごみ出しなどです。短時間の仕事なので、やすらぎ支援と兼任できます()。
 この事業では、対応できる仕事の内容を事前に登録します。現在250人ほどの会員が登録しており、依頼のあった内容に応じて随時、適任の会員に声がかかり、都合が合う会員が引き受ける仕組みです。私はこの事業のサブリーダーを務めています。
 依頼される方の「困っていること」に対応する仕事ですので、仕事先で喜んでいただけることが多く多くの会員がやりがいを感じてやっています

■図 ちょこっと手助けサービス

ちょこっと手助けサービス

〈草加市シルバー人材センター ウェブサイトより〉

Q 会員仲間はどんな皆さんですか?

 先日、リーダー会議がありました。各分野の仕事のリーダーが84人集まり、事例発表をしたり、勉強会をします。この日は地域包括支援センターから講師をお招きし、認知症について学びました。そのなかで、「皆さんはいくつまで働いていたいですか」と講師から質問があり、5歳刻みで年齢を読み上げていきます。ずっと静かだったのが、最後に「健康であればいつまでも働いていたいですか」と講師が尋ねたとき、みんなが一斉に手を挙げました。私もそうですが、皆も同じとわかり、そういう人たちと仲間でいられることが何だかとても嬉しいし、楽しい気持ちになりました。
 シルバーの仕事は小遣い程度の報酬ですが、こうした仲間と一緒に安定した気分で向き合えますし、勉強なり、健康のためにもなっていると感じながら働いています。同じ草加市民ということもあり、仲間意識はけっこう強いと思います。仕事のあとの食事や交流会等も楽しんでいます。

Q 会員になることを考えている方へメッセージを!

 何か趣味を持てば元気でいられるとよくいわれますが、なかなか自分に合った趣味などが見つからない人もいると思います。定年後、どんなことに関心をもったらよいのかわからないという方もいるでしょう。シルバー人材センターは、そういう方々にもおすすめしたいところです。多様な仕事がありますから、「これなら」と思うものを見つけられると思います。
 特技や経験を活かした仕事に就く会員もいれば、未経験の仕事に挑戦する会員もいます。もし家でゴロゴロしているなら、ここで何かを始めればきっといいことがあると思います。仕事は週2、3回ですから、それ以外はのんびりしたり、シルバーの運営に携わったり、ボランティア活動をすることもできます。「仕事がある、仲間がいる、出会いがある」、まさにそれが草加市シルバーです。

 自分に適した新たな仕事を見つけて、その仕事から何かを教わったり、充実感を得たり、同じ思いを共有できる仲間ができたりと、福田さんが話してくださった体験には、充実したシニアライフを送るためのヒントがたくさん詰まっていると感じました。
 次回は、草加市シルバー人材センターで行っている子育て支援事業「親子のひろば のび〜すく」とそこで働いている会員さんの声を紹介します。

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