2『スマート・ライフ・プロジェクト』は個人から企業までをサポート
個人、企業・団体メンバーをそれぞれ募集中
『スマート・ライフ・プロジェクト』の取り組みは、個人に向けての問いかけに留まらず、企業や団体と連携した運動展開も興味深いところです。公式サイトでは、個人向け、企業・団体向けでそれぞれ会員メンバーを募集しています。サイトから登録が可能で、加入するとどんなメリットが受けられるのでしょうか?
【個人会員メンバー】
登録はいたって簡単。会員登録ページ画面にて、ニックネームや個人のメールアドレスを入力するだけ。登録が完了すると、『マイページ』を閲覧できるようになります。そこには、自分のスマートライフ度をチェックできるツールや、運動、食生活、禁煙という3つのアクションについて詳しく知ることができる啓発ツール(eラーニング)などのメニューがあります(図2)。
また、オフィシャルポスターダウンロードなどの特典も。また、登録者には定期的にメルマガも送られてくるようです。まだまだ始まったばかりのプロジェクトなため、コンテンツの充実度は低いですが、今後の広がりが期待できる内容になっています。
図2 マイページとeラーニングツールページ
【企業・団体メンバー】
『スマート・ライフ・プロジェクト』の理念に賛同する企業や団体向けの会員登録ページもあります。こちらの登録画面は個人ページよりも項目が多くなっています。企業の規模や従業員数、活動内容の紹介に加え、「実施項目」にチェックをする欄があります。運動の習慣づけの推奨/歩くことの推奨/野菜不足の解消の推奨/朝食摂取の習慣の推奨/禁煙の推奨…など、どの項目を企業・団体として推奨していくかを選び、プロジェクトに参加する意思を明確化しています。また、ロゴマークの使用用途を問いかける記入欄などもあります。(図3)
ところで、登録することでどんな利点があるのでしょうか?いくつか挙げてみたいと思います。
①活動報告の紹介…『スマート・ライフ・プロジェクト』の理念に基づいた様々な企業や団体の活動報告がホームページ上に掲載。多くの人がその活動を知るきっかけにもつながる。
②ロゴマークの使用…健康寿命を延ばす活動を行う際、ポスター、パンフレット、社内報、CM、名刺、ホームページ等様々な媒体に、Smart Life
Projectのロゴマークを使用できる。
③ポスターのダウンロード…運動、食生活、禁煙の3アクションを呼びかけるオリジナルポスターや、プロジェクトに賛同する18名の著名人が登場するオフィシャルポスター(図4)などがダウンロードできる。
図3 登録ページ内、「実施項目」と「ロゴマーク使用用途」
図4 オフィシャルポスター
企業は誰をターゲットにするか?
『スマート・ライフ・プロジェクト』の推奨にあたり、厚生労働省の「コミュニケーションの手引き」では、参考になる国民の行動変容をA「無関心」B「関心」C「準備・行動」D「維持」の4段階に分けて紹介しています(図5)。とりわけ、C「準備・行動」部分にアプローチをかけることが効果的だと説明しています。さらに、このCグループを年齢別で見てみると、図6のような結果に。同じ" 野菜不足"でも、20〜30代は◎ということは最も足りない世代で、60代になると△(ほぼ足りてる)になります。このように年齢別に見ても、啓発メッセージの『見せ方や言い方』は変わってきます。企業や団体は狙いたいターゲットが、どこに位置するのか、またさらに、そこに男女差や地域差なども考慮してメッセージを発信する必要があるのです。そういうプロセスを経ると、より効果的な広告になると推奨しています。
図5 生活改善のための行動
図6 Cグループの年齢分布
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② 『スマート・ライフ・プロジェクト』は個人から企業までをサポート