4将来の年金額や健康保険は?
70歳までは厚生年金や健康保険に加入できる
A男:
継続して働き続けたとしたら、将来受け取る年金額はどうなるんだろう?
D男:
継続して働き続けた場合、労働時間(日数)が正社員のおおむね4分の3以上あれば、70歳までは厚生年金保険や共済組合等に加入できるよ。その間に納めた保険料は年金額に反映されるから、現時点では給料や雇用保険の分、支給停止されていても将来的には年金額がアップすることになる。
A男:
じゃあ健康保険はどうなるの?
D男:
退職すると、任意継続被保険者(2年間限定)になるか国民健康保険に加入することになるけど、この場合、いずれも保険料は全額自己負担となる。
一方、継続して働き続けた場合は、労働時間(日数)が正社員のおおむね4分の3以上あれば健康保険に加入できるので、保険料は事業主と折半で継続して給付を受けることができるよ。
自分のライフプランを考えて選択を
A男:
ということは、定年退職して無職になるよりは、働き続けたほうがやっぱりお得ということかなぁ。でも、いままでの人生、ずっと働いてばかりだったから、この先はゆっくりしてセカンドライフを楽しみたいという気持ちもあるし……。
B子:
問題はそこよね。たとえ定年後も働き続けて経済的にはゆとりができても、これからようやく旅行や趣味を楽しもうと思ったときにはその体力がなかった、なんてことになったら嫌だものね。
C男:
それは言える。俺たちは「まだまだ元気に働きたい」「給料も欲しい」って思いがあったから定年後も働く道を選んだけど、A男はA男の考えで決めるのがいいよ。
D男:
そのとおり。
A男:
確かにみんなが言うとおりだ。定年後も働くかどうかを就労や年金等の条件で考えることももちろん大事だけど、根本的に忘れてはならないのは「自分は自分の人生をどう生きたいのか」ということなんだろうね。じっくり考えてみるよ。
B子・C男・C男:
そうそう。A男とわれわれの明るい未来を祈って、もう一回乾杯!
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④ 将来の年金額や健康保険は?