3繰り下げたら受給開始までどう暮らす?

がんばって少しでも多くもらいたい

 一方、現在67歳の男性Cさん(昭和21〔1946〕年生まれ)は、逆に「繰下げ受給」を選び、66歳になった昨年から老齢基礎年金を受給し始めた。会社は65歳のときに退職。その後、老齢基礎年金を繰下げ受給するまでの1年間は、老齢厚生年金(原則通り65歳から受給)と、これまでの貯蓄で暮らしてきた。
 老齢基礎年金を繰下げ受給することにしたのは、少しでも毎月の受給額を増やしたかったから。
 「私は以前から『65歳で退職したら仕事は一切やめ、好きなことだけして暮らす』と決めていました。年金もちょっと贅沢できるぐらいの金額が欲しい。そこで、65歳からの1年間だけは少しがまんして、それ以降の毎月の受給額を増やそうと思ったんです。おかげでいまは予定通り、趣味のカラオケを楽しんだり、あちこち旅行に行ったりと気ままに暮らしていますよ」(Cさん)。
 Cさんが現在受け取っている毎月の老齢基礎年金額は、65歳受給した場合(約6万円)より8.4%多い約7万円だ。

年金の増額率=65歳になる月から繰下げ請求月の月数×0.7%

繰下げ請求月 増額率 受給率(本来の年金に対して)
66歳0か月〜11か月 8.4〜16.1% 108.4〜116.1%
67歳0か月〜11か月 16.8〜24.5% 116.8〜124.5%
68歳0か月〜11か月 25.2〜32.9% 125.2〜132.9%
69歳0か月〜11か月 33.6〜41.3% 133.6〜141.3%
70歳0か月〜11か月 42.0% 142.0%

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