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くらしすとEYE
終活
掲載:2014年11月15日

突然の葬儀、そのとき何をすればいいの?

 「終活」といった言葉が取り沙汰され、ご自身の終わり支度について考える方も増えてきたのではないでしょうか。一方で、ご家族とのお別れはあまり考えたくないものです。でも、万が一の時にはまず何をしたらいいの?費用は?──経験がなくてはわからないことだらけだと気づきます。いつか必ず訪れる"その時"にあわてないよう、少し葬儀について勉強してみませんか。
 葬儀に関する準備や心がまえ、多様化する現在の葬儀事情などについて、株式会社オリハラの社長で東京都葬祭業協同組合理事長でもある浜名雅一さんと、株式会社東京葬祭の取締役で『実践エンディングノート』(共同通信社)の著書も持つ尾上正幸さんのお二人に、さまざまな観点からお話を伺いました。

株式会社オリハラ 濱田雅一さん 株式会社東京葬祭 尾上正幸さん
株式会社オリハラ
浜名雅一さん
株式会社東京葬祭
尾上正幸さん

  一般的な葬儀までの流れ

最初にしなくてはならないこと

 葬儀にまつわる流れとその際に必要となる手続きやポイントは、下図の通りです。現在、約8割の方が病院で最期を迎えることもあり、まず必要となるのが亡骸の搬送。どの病院にも霊安室があるわけではないので、退院して自宅に帰る、あるいは安置できる場所に移動しなくてはなりません。
 病院から「葬儀社は決まっていますか?」と聞かれると思われますが、これは『ご遺体の搬送を頼む業者が決まっているか』ということを意味します。決まっていなければ多くの場合、病院の紹介の葬儀社に依頼することになりますが、ここで覚えておきたいのは、搬送だけの依頼でもかまわないということ。葬儀を依頼する葬儀社をその後で改めて考えることも、当然可能です。
 「我々から見れば搬送を承ることでご遺族との出会いということにはなりますが、病院の紹介だからといって、葬儀まで依頼しなくてはならないと思わなくてもよいのです。ただ、搬送にもご料金はかかります。葬儀まで一貫してお引き受けする中での搬送であれば、全体の中の一部予算として圧縮できます。あらかじめ葬儀社さんを決めておいて、搬送からお願いするのがいちばん望ましい形でしょう」(尾上さん)


●一般的な葬儀までの流れ<仏式を一例に>

①遺体の搬送〜安置

葬儀までの間、安置できる場所に遺体を移動する。

●搬送してもらう葬儀社に依頼

【ポイント・アドバイス】
病院から紹介も受けられるでしょう。ただし、葬儀まで依頼する必要はありません。

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②葬儀日程の取り決め

葬儀日時を決定することが先決。式を司る宗教家、式場、火葬場の都合を確認し、葬儀の日程を決定する。

●菩提寺への連絡
●葬儀社の選択、決定
(可能なら見積りを取り比較)

【ポイント・アドバイス】
お寺、式場、火葬場の都合で日程が決定されます。式場は葬儀の規模で変わるため、同時に規模も考える必要があります。菩提寺への連絡は自分で行いますが、その他については葬儀社が相談に乗ってアドバイスしてくれたり、手配なども頼めるので、信頼できる葬儀社を選びましょう。菩提寺がない場合の紹介なども相談できます。

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③訃報通知

電話、 ファックス、掲示など適した方法で関係者に報せる。

●葬儀の規模を決定、必要な親戚・関係者に訃報を発信

【ポイント・アドバイス】
親族だけなのか、親族以外にも報せるのか? 家族葬にしても、情報を知った想定外の参列者が訪れて式に支障を来たしたり、後日の自宅への弔問客が後を絶たずいつまでも落ち着かないなどの事例が見受けられます。費用など目先のことに惑わされず、どなたに来てもらうのかを考えましょう。

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④葬儀の打合せ手配

どのような葬儀にするのかを葬儀社とともに決める。

●喪主の決定
●祭壇・料理・返礼品の決定

【ポイント・アドバイス】
何を重視して儀式を行うのかを明確にしましょう。通例や形式にとらわれず、お別れに際していちばん大切にしたいことや希望を葬儀社にきちんと伝えれば、相談に乗ってもらえます。

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⑤式の施行

納棺を行い、通夜、通夜振る舞い。その翌日に告別式。その後、火葬場に移動し火葬してお骨上げ。その日のうちに初七日法要を行うことも。法要後は精進落としの席を設ける。

●喪主挨拶

【ポイント・アドバイス】
葬儀ではきちんと故人とお別れをすることがもっとも大切です。喪主であれば、会葬者へのお礼と遺された家族のための支援をお願いする喪主挨拶をしっかり務め上げましょう。


※取材より作成

葬儀社を選ぶポイント

 最初の段階から関わることになる葬儀社。大切な家族を失って気が動転している中、頼りにできる存在として、良いところを選びたいものです。では、間違いのない葬儀社をどのように見極めたら良いのでしょうか?

①実店舗を持っていること
 「まず、街に見える実店舗を構えていることが第一条件だと思います。最近は、インターネット店舗だけで実店舗がない葬儀社もあり、そこに依頼すると委託の葬儀社に紹介される形になります。そういった業者は、ネット広告の価格と実際の請求額の違いなどでトラブルが起きやすいですね。委託の葬儀社はマンションの一室などにある小さな会社で、トラブルが起きるとすぐに引っ越して逃げてしまったりするケースも見られます」(浜名さん)

②会社のスタイルや式場から選ぶ
 葬儀社には、互助会系や葬儀専門社、自社の斎場を持っているところなどがあります。自社の斎場を持つ葬儀社も増えていますが、斎場もさまざまで、お寺の斎場や公営の斎場、民間の貸し斎場などもあります。尾上さんは、選び方は地域性とライフスタイルによる選択がポイントだといいます。
 「地域コミュニティが文化をつくっているところなら町の葬儀社が良いでしょう。事前に積み立てをして家族も自分も安心ということで、互助会系で安心を買うのもいいと思います。価格重視で、公営の貸し式場などであらかじめ決まった価格でとり行うという考え方もあります。会葬者として葬儀に行った時に良い印象を持ったというのも、式場を決める十分な判断材料です」(尾上さん)

③担当者の人柄
 尾上さんは、何よりも間違いがないのは、そこで働いている人を見ることだと強調します。
 「私は、葬儀社のいちばんの商品は担当者だと考えています。ご遺族の気持ちを聞き入れてコーディネートし、儀式サービスに結実させる人間が商品なんです。その人に触れなくては人柄はわかりません。見積りや相談の機会がいちばんわかりやすいので、できれば事前にそういう機会をつくるといいですね。ご不幸があってからでも、気持ちに余裕があれば、二社か三社に見積りを頼んで直接話してもいいかもしれません」(尾上さん)

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