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健康
掲載:2014年7月15日

不眠は万病のもと 〜ちゃんと眠れていますか?〜
その2 よく眠るために

 前回に引き続き、睡眠総合ケアクリニック代々木の医師、大川匡子先生にお話を伺います。睡眠不足が続くと深刻な健康障害、ひいては社会的にも不利益をもたらしてしまうことがわかりました。では、どうしたらよく眠ることができるのでしょうか。不眠を回避し、気持ちよく健康的な睡眠をとる方法を先生に教えていただきました。

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あなたの睡眠は適正ですか?

そもそも良い睡眠とは?

 皆さんは自分が良い睡眠をとれているか、わかりますか? 大川先生によると、睡眠の良し悪しは一言で言うと、『翌日を調子良く過ごせるかどうか』だそうです。
 「目覚めた後から1日中すっきりしていて、イライラしたりせず、意欲的に過ごせるということ。前日の睡眠が良ければ、翌日は1日調子がいいはずなんです。寝ても休養がとれていないと感じれば、何か問題があると考えた方が良いでしょう
 良い睡眠は、『睡眠脳波』を調べることで、ある程度客観的に判断できます。健康な成人の睡眠パターン(図1)からわかるように、入眠後、浅い睡眠の『レム睡眠』から深い睡眠『ノンレム睡眠』に入り、さらに睡眠段階1から4まで深くなっていくというサイクルを、約90分周期で繰り返すのが理想的です。この周期を朝まで繰り返せば、客観的に見て良い睡眠です。」(大川先生)
 浅い眠りが続いたり、途中で睡眠が途切れたりしてしまうのが、よく眠れない状態です。ただ、脳波的に良い睡眠であっても不眠感を訴える方もいらっしゃるようで、この誤認の原因は主にストレス。いずれにしても、熟眠感のなさは危険信号と言えます。

■図1 健康な睡眠パターン 1

 【コラム】

レム睡眠とノンレム睡眠
 浅い睡眠のレム睡眠と深い睡眠のノンレム睡眠。役割は少しずつ違います。
レム睡眠は記憶や情報処理、ノンレム睡眠は体の成長ホルモンや免疫機能を高める役割を司ります。「レム睡眠が足りなくなると、記憶や情報処理がうまくできないということもわかっていて、どちらも必要です。」(大川先生)

中高年は長く眠れなくても大丈夫?

 ところで、『中高年になると睡眠が短くなる』というのはただの風説でしょうか? 実はこれは科学的根拠のある真実。年齢と睡眠時間の関係を示した図2を見ると、5歳の幼児は約9時間、25歳は約7時間、45歳で約6.5時間、65歳になると約6時間と減少していきます。大川先生によると、これは睡眠中枢の老化によるもの。
 「脳の中に睡眠中枢という部分がありますが、徐々にその細胞が減少し、眠る力が衰えてきます。年齢とともにたくさん食べられなくなったりするのと同じ、老化現象のひとつ。自然の摂理です。それと同時に、睡眠をそんなに必要としなくなってきます。なぜ子供が長く眠るのかというと、成長したり、ものを覚えたりしなくてはならないから。記憶、学習処理、動く、そのようなことに睡眠が必要なんです。だから赤ちゃんの時にいちばん睡眠が必要で、高齢になるにつれ、ある意味で睡眠はあまり必要でなくなります。」(大川先生)
 これをどうにかしようと考えるよりは昼間の時間を楽しくすごすことが良いでしょう。良い睡眠は大切ですが、加齢にともなう睡眠時間の短縮には神経質になることはありません

■図2 年齢によって睡眠時間は異なる 2

良く眠れすぎてしまう病気

 これまで不眠について見てきましたが、クリニックを受診する患者さんには、反対に、いつも眠い、眠りすぎてしまう悩みも少なくないといいます。
 「眠くて仕方ない病気というのもあります。『ナルコレプシー』という過眠症です。覚醒物質が足りないので、昼も夜も眠い。それがわかってきたのは最近のことです。10代に発症が多く、子供たちが眠い眠いと言っている中には、この病気が混じっている可能性もあります。はっきりしていませんが生活習慣病のようにいくつかの遺伝子の変型が見つかってきました。治療としては、覚醒物質の不足を補う薬がいくつかあります。」(大川先生)
 不眠と同様、眠りすぎも適正な睡眠ではありません。もし、眠気が生活を困難にするような場合は病気を疑う必要がありそうです。


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