2018年度の年金積立金の年金積立金の運用、収益率+1.52%
2019年7月5日に年金積立金管理運用独立行政政法人が公表した「2018年度運用状況」によると、2018年度は収益率がプラス1.52%、収益額はプラス2兆3,795億円、運用資産額159兆2,154億円となった。市場運用を開始した2001年度から2018年度の累積収益額はプラス65兆8,208億円であった。
2018年度第1四半期と第2四半期は、良好な経済指標や堅調な企業業績等に支えられて為替はプラス寄与となった。ところが、第3四半期は投資家のリスク回避傾向が高まり、国内外の株式市場は大幅に下落し、米国を中心とした利回りの低下等により為替はマイナス寄与となった。第4四半期では米国株式に回復が見られ、第3四半期の反動で円安・ドル高が進み、為替はプラス寄与となり、2018年度は収益率、収益額ともにプラスとなった。
なお、運用資産額の構成割合は国内債券が最も高く、次いで外国株式、国内株式となっている(表1)
表1 運用資産の資産額・構成割合・収益率(2018年3月末現在)
※四捨五入のため、各数値の合算は合計と必ずしも一致しない。
※運用資産額の各金額は未収収益及び未払費用が考慮されている。