年金積立金の収益率はプラス2.97%〜平成29年度第2四半期運用状況
平成29年11月2日、年金積立金管理運用独立行政法人は平成29年度第2四半期(平成29年7〜9月)の運用状況を公表した。平成29年度第2四半期では、内外の堅調な経済指標、継続して良好な企業業績、日銀の金融緩和の継続などが影響し、世界的に資産価格が上昇した。
良好な市場環境が継続したため、年金積立金の期間収益率はプラス2.97%となった(平成13年度の市場運用開始以降通年でみると年プラス3.20%)。運用資産額は運用開始時より156兆8,177億円を維持し、期間収益額はプラス4兆4,517億円、累積収益額はプラス62兆9,272億円となった(図1)。
年金積立金全体に占める運用資産別の構成割合は、国内債券が最も多く28.50%、次いで国内株式の24.35%となっている(図2)。
図1 市場運用開始後の累積収益額(平成13年度〜平成28年度第2四半期)
図2 運用資産別の構成割合(年金積立金全体)