新潟県新潟市 福祉部保険年金課国民年金係
市中心部、信濃川にかかる「萬代橋」は、国の重要文化財に指定されている。
日米修好通商条約の開港5港のうちの1つとなった新潟。新潟市歴史博物館(みなとぴあ)には、旧新潟税関など当時の建物が展示されている。
新潟市役所近くにある「新潟県政記念館」(国重要文化財)。明治から昭和の初めまで県会議事堂として使われた。
信濃川沿いは整備され、散歩などを楽しむ市民の憩いの場。向かいに立つのは高層ビル「朱鷺メッセ」。
「朱鷺メッセ」の展望台から臨む夜景。新潟市の夜景は、新日本三大夜景・夜景100選事務局による「夜景100選」に選ばれている。
政令指定都市のため各区役所等が窓口業務
――新潟市の国民年金係の職員の数は?
滝沢 現在、本庁の職員は正職員3名で、担当年数は私が今年で3年目、1人が2年目、もう1人は半年ちょっと経ったところです。政令指定都市なので、私たち本庁の職員は窓口業務を行っていません。
市内には全部で22カ所の区役所・出張所(以下、区役所等)があり、そこで国民年金の窓口業務が行われています。
各区役所等で受け付けた国年関連の書類は区役所等から直接日本年金機構の方に送られるので本庁には来ません。一方、私たち本庁は、機構から来た連絡や情報を各区役所に説明・研修したり、「こういうところに気をつけてほしい」といったことを伝えたりして、各区役所等のサポートを行っています。
――22カ所もある区役所等を3人の職員でサポートするのは大変ではないですか。
滝沢 確かに楽ではありません。ただ、政令指定都市の半数近くが国民健康保険等の他業務と国民年金の業務を兼務しています。新潟市の場合は国民年金係単独で職員がいますので、少しはマシなんだと思います。
――各区役所等には、国民年金業務の担当職員は何人ぐらい、いらっしゃるんですか。
滝沢 1区役所等当たりだいたい4人ぐらいの職員が業務を担当しており、中央区の場合は7人が対応しています。
とはいえ、区役所等の職員は国民年金の業務だけではなく、国民健康保険や後期高齢者医療の業務も兼務しているので大変です。それに加えて、国民年金は制度改正がたびたびあります。平成26年度には免除申請の2年1カ月遡及の件がありましたし、今度は10年短縮年金が待っています。「何種類も業務があり、かつ、いくつもの制度改正があって余裕がない」「大変だ」という声を現場からは聞いています。そうしたなか国民年金係は、各区役所等が年金事務で困ることがないようにと努めてサポートしているつもりではあります。
――年金事務所との関係はいかがですか。
滝沢 新潟市は、新潟東年金事務所と新潟西年金事務所の2つの年金事務所によって管轄されています。 新潟市に8つある区のうち、3区を新潟西年金事務所が、5区を新潟東年金事務所が管轄しています。
――2つの年金事務所があって、対応がそれぞれに異なるなどして困ったりすることはないんですか。
滝沢 年金事務所が2つあるから困るということはないですね。もし2つの年金事務所で説明が違う場合は、それを年金事務所職員に伝えると「お互いに話をして調整します」と言ってくださいますし、何か年金事務所のほうから市に直接話がある場合は、2つの年金事務所の職員が一緒に来てくださるので助かります。