掲載:2017年4月14日
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第72回年金数理部会 共済組合等の財政状況を報告

 3月27日、厚生労働省の社会保障審議会・年金数理部会(部会長:菊池馨実・早稲田大学法学学術院教授)が開催され、平成27年度の共済組合等の年金財政状況が報告された(国家公務員共済組合、地方公務員共済組合、私立学校教職員共済制度)。平成27年9月には被用者年金一元化が実施されたため、各共済年金の収支状況は27年9月までの分と10月からの厚生年金保険の分とに分けて示された。

【国家公務員共済組合】

平成27年度の収支状況は、9月までについては、収入総額が9,987億円(時価ベース7,628億円)、支出総額が1兆1,378億円で、収支残はマイナス1,391億円(同3,749億円)となった。また、10月からの厚生年金保険経理では、収入総額が1兆5,413億円(同1兆5,003億円)、支出総額が1兆5,640億円で、収支残はマイナス227億円(同マイナス637億円)となった。
 平成28年3月末の給付状況は、受給権者数が125万2.2千人、年金総額は1兆6,386.2億円。

【地方公務員共済組合】

平成27年度の収支状況は、9月までについては、収入総額が3兆3,593億円(時価ベース1兆5,562億円)、支出総額が2兆9,516億円で、収支残は4,078億円(同マイナス1兆3,954億円)となった。また、10月からの厚生年金保険経理では、収入総額が4兆270億円(同3兆8,4663億円)、支出総額が4兆3,178億円で、収支残はマイナス2,908億円(同マイナス4,711億円)となった。
 平成28年3月末の給付状況は、受給権者数が295万8千人、年金総額は4兆6,388億円。

【私立学校教職員共済制度】

平成27年度の収支状況は、9月までについては、収入総額が2,766億円(時価ベース1,814億円)、支出総額が2,881億円で、収支残はマイナス115億円(同マイナス1,067億円)となった。また、10月からの厚生年金保険経理では、収入総額が4,676億円(同4,102億円)、支出総額が4,169億円で、収支残は507億円(同マイナス67億円)となった。
 平成28年3月末の給付状況は、受給権者数が45万1.2千人、年金総額は3,423.3億円。

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