年金積立金の収益率は年2.93% − 平成28年度第3四半期運用状況 −
平成29年3月3日、年金積立金管理運用独立行政法人は平成28年度第3四半期(平成28年10~12月)の運用状況を公表した。平成28年度第3四半期は、世界的に株高基調が高まり、米国の長期金利が上昇してドル高基調となるなど市場環境が良好な時期が続いた。そのため年金積立金の平成28年10~12月の期間収益率はプラス7.98%となり、市場運用を開始した平成13年度からの年率はプラス2.93%となった。運用資産額は運用開始時より144兆8,038億円となり、期間収益額は10兆4,973億円、累積収益額は53兆617億円となった(図1)。
年金積立金全体に占める運用資産別の構成割合は、国内債券が最も多く33.26%、次いで国内株式の23.76%となっている(図2)。
図1 市場運用開始後の累積収益額(平成13年度~平成28年度第3四半期)
図2 運用資産別の構成割合(年金積立金全体)