群馬県前橋市 市民課年金係
水と緑と詩のまち、豚肉グルメや赤城山などの豊かな自然が魅力
前橋市は、東京の北西約100キロメートル、群馬県の中央部よりやや南「水と緑と詩のまち」として、北に雄大な赤城山を背景に市内の西側を利根川、市街地を広瀬川の美しい流れと名水百選「まえばしの水」と緑豊かな自然に恵まれ、大正6年刊行「月に吼える」や「青猫」などで日本近代詩の父と呼ばれる萩原朔太郎、唱歌「チューリップ」「うみ」の井上武士などの詩人を育んだまち。広瀬川河畔の「萩原朔太郎記念前橋文学館」では刊行された詩集を対象に「萩原朔太郎賞」を贈呈、昨年24回を迎えた。広瀬川遊歩道には、朔太郎や受賞者の詩碑が建ち憩いの散策路である。群馬県民ならば誰もが知る「上毛カルタ」は「県都まえばし糸のまち」。明治3年には日本初の機械製糸工場が作られ、昭和初期まで「まえばしシルク」の名は海外で有名。「上州名物かかあ天下と空っ風」は「おれのかかあは日本一のはたらき者」の意味とのこと。
製糸業で好景気に沸いたころから、カツライスやポークカレーなど洋食を提供する店が流行り、いまもソースカツ丼、ホルモン焼き、もつ煮込みなどを提供する店が多い。赤城南麓地域では養豚が盛んで、「赤城豚」などの銘柄豚が多い。前橋市の豚肉産出額は全国トップクラス。「TONTON(とんとん)のまち」という愛称で、2009年からは名物料理創出コンテスト「T-1グランプリ」を市内で開催、店ごとに趣向を凝らしたさまざまな豚肉料理を提供している。
2008年10月から採用している市のゆるキャラも「ころとん」という仔豚の男の子。市庁舎内のいたるところにも、職員の手作りによるさまざまな表情の「ころとん」のイラストが案内表示等に描かれている。
また、豚肉だけでなく、小麦をふかしたパン状のものに甘い味噌ダレをかけて焼いた「焼きまんじゅう」も群馬名物として愛されている。
赤城山などの豊かな自然に恵まれていることや、まちの景観を生かし、「前橋フィルムコミッション」を設立して映画やドラマ・CMなどの撮影支援もしており、「そして父になる」や現在NHKで放映中のドラマ『精霊の守り人』のロケも前橋市内で行われている。
このほか、赤城南面千本桜は日本さくらの会「さくら名所100選の地」にも選ばれており、毎年恒例の「赤城南面千本桜まつり」(今年は4月1日〈土〉~16日〈日〉に開催)は多くの人出でにぎわう。また、4月5日(水)・6日(木)には前橋市内で「第25回全国さくらサミットin前橋」も催される予定である。