広島東年金事務所(広島)
今年から任意加入を推進。周知も課題
河村薫国民年金課長は山口県柳井市出身で、広島県の三原年金事務所、山口県の岩国年金事務所を経て、今年4月より現職。国民年金課の職員は13名を数える。管内の国民年金保険料の納付率は、平成27年度は65.23%となっている。
収納対策については、「特別催告状が本部からも送られるのがメインですが、それに加えて事務所でも漏れがないように確認しながら行っている状況です」と河村課長は話す。
強制徴収については、昨年度の目標は達成。市場化テストに関しては、国年課長と市場化業者、さらに山本所長も同席してすり合わせを行っている。「市場化テスト業者との打ち合わせに広島県内の全所長も毎回出席しており、所長を含めた対策会議は非常に効果的であると思います」(河村課長)。
広島市には8区あり、それを広島東年金事務所含め3事業所で分けて管轄している。そのため、所得情報の提供に関するお願いなど、広島市との協議は、広島東年金事務所が3事業所を代表して行っている。毎年6月には、年金事務所が市町村の新規職員に対して行う研修を行っているが、このとりまとめも広島東年金事務所である。そのため、広島市本庁の職員とのやり取りは多い。
今後の抱負は、やはり納付率を上げること。また、今年は対策の1つとして、任意加入の人を増やそうと考えている。「60歳をむかえる方で、第3号被保険者であった方や、昔加入していなかった方などに任意加入制度についてご説明し、これだけ納めるとこれだけもらえますよと説明しています。社会保険料控除にもなることも説明もしていますが、その辺のことを知らない方も多く、『早くに知っていたらよかったのに』といわれます。任意加入制度についてもっと普及していきたいと考えています」(河村課長)。