札幌東年金事務所(北海道)
お客様を待たせず、説明もわかりやすく
お客様相談室の職員は18名。蟹瀬治お客様相談室長は、北海道の小樽年金事務所、室蘭年金事務所を経て、2014年10月に札幌東年金事務所に異動した。
お客様相談室のブースの数は現在10ブース。来所数は多く、1日に約100件~170件を数える。
「ただし、今年は例年に比べると相談件数は減って、1日100件前後となっています。今年から男性の年金支給開始年齢が引き上げられ、男性の方からの請求が減ったことによるものだと考えられます」と蟹瀬室長は説明する。混雑している時は他課の職員も応援で対応するため、待ち時間は長くても20分以内となっている
苦労しているのは、昨年から被用者年金が一元化され共済部分が入ってきたことに伴うもの。職員もまだ慣れない部分やわからないことがあり、そのつど上部団体に確認しながら進めているので時間がかかることがある。「もうしばらくして慣れてくれば、スムーズにいくと期待しています」(蟹瀬室長)。
研修にも力を入れている。現在は月1回、お客様相談室内で研修を実施し、ほかに朝礼の中でも研修している。研修のテーマはその時期ごとに必要なもので、6月末には障害基礎年金の現況届にかかわる対応方法を研修した。
心がけていることは、お客様にとってわかりやすい説明。専門用語を使わないことはもちろん、その方の年齢によってもわかる言葉が違ってきたりするので、年齢に合わせた表現や説明をするようにしている。
今後の目標は、「お客様をお待たせしない」ということに引き続き取り組んでいくこと。また、年金の受給資格期間が10年に短縮された場合には相談者が増えると予想されるので、その際にもお客様をなるべくお待たせしない体制づくりや、研修などによるスキルアップにも力を入れていきたいと考えている。