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札幌東年金事務所(北海道)

 札幌東年金事務所は、札幌市の白石区、豊平区、東区の3区を管轄する。管内面積は138平方キロメートルと札幌市の12%に当たり、人口は69万人(札幌市の35%)で、うち国民年金の第1号被保険者は約9万5,000人。北海道内の年金事務所のなかでは面積は最小だが、人口は最大規模の事務所となっている。相談で来所するお客様の数も多く、お客様相談室への来所数は1日平均約100件、さらに国民年金課や厚生年金適用調査課への来所数も多いのが特徴で、事務所全体で1日の来所者数が300件を超える日も珍しくない。お客様相談室が混雑しているときは他課の職員も窓口に出て応対するなど、「お客様を大切にする」ということに同事務所一丸となって取り組んでおり、基幹業務を確実にこなすことが年金事務所の信頼獲得につながると考えている。

1日に140件もの窓口相談がある日も

 厚生年金適用調査課の職員は現在12名。管轄する事業所数は、今年5月末現在1万1,792件となっている。清田篤志厚生年金適用調査課長は、高岡年金事務所(富山県)の厚生年金徴収課長、清水年金事務所(静岡県)の適用調査課長を経て、今年4月より現職。
 適用調査課の業務の柱は事業所調査と適用促進の2つだが、苦労しているのは事業主になかなか接触できないこと。「こちらから職員が行ってもいない、呼んでも来ないという事業主も多いので、対策を考えていく必要があります。当年金事務所は管轄事業所数の割に職員数が少ないため、その辺のやりくりも必要になります」(清田課長)。
 同年金事務所の特徴の1つは、適用調査課への来客が多いということ。繁忙期である4月や、7月の算定基礎届の提出時期には1日約100件の来客があり、それ以外にも新規適用や資格証明の手続きなどで多いときで約130~140件の窓口相談がある。職員1名を窓口に配置しているが、忙しい場合は課員全員で対応しているので、繁忙期は自分の仕事が取れずに窓口対応で終わってしまこともある。
 市中心部で交通の便もよい場所にあるため、お客様に気軽に来てもらえる年金事務所であるのはいいことなのだが、限られた人数で対応していくには、書類の直送並びに電子申請を推進していくことが効果的と考えている。
 今後の抱負については、「適用促進と事業所調査について、北海道として8月末で年間目標の50%を達成するという目標を掲げているので、それに向かって、職員一丸となって取り組んでいきたい」と清田課長は話す。

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