一元化がスタートして、3か月が過ぎました。
ある共済組合では、一元化後の最初の年金支給日である昨年の12月15日は、電話が鳴りっぱなしだったと言います。一元化の影響で、支給額が減額になった受給者から、「振り込まれる年金額が減っている。間違っているのではないか?」という問い合わせや苦情が大半だったようです。
予想どおりのそれなりの混乱と、必ずしも予定どおりに進んでいないワンストップサービス。徐々に改善されていくとは思いますが、まだまだ手続面では、「これはどうするの?」という手探りの状態が続いています。今月は手続面での情報を共有していきたいと思います。
警察共済組合の年金証書の記号番号の読み方がわからない
〜警察共済組合の年金証書の見方〜
(1)警察共済組合の年金証書の読み取り方
警察共済組合の年金受給者が、年金証書を持って、年金相談に見えられました。「警察共済組合から退職共済年金を受給している夫が、体調を崩しており、もし死亡した場合、遺族年金はどうなるのか、また、一元化になったというが、どこで手続きをするのか」と聞かれ、それについては答えられました。
しかし、警察共済組合の退職共済年金証書をはじめて見ましたが、記載されている警察共済組合の年金証書の記号番号についての、読み取り方がわかりませんでした。読み取り方を教えてください。
相談者の年金証書は「12−」ではじまる記号番号でした。
(2)警察共済組合の年金証書
それでは、まずなによりも、警察共済組合の年金証書をみてみましょう。【資料4】です。実際のものをもとにイメージ図にしたものです。一部変更してあります。
資料4「警察共済組合の年金証書のイメージ図」
ここでは、[年金証書]の左上にある、❶【年金証書記号番号】について、手元にある警察共済組合の資料から説明していきましょう。
1度目にしておくと、実際に相談者が持参されたときも、そんなに驚かないですむと思いますので、参考にしてください。