ついに、10月1日の一元化の施行日を迎えます。
連休明けの9月24日より、一元化に伴うシステムの移行が完了し、新システムが稼働する予定となっています。
政省令は、9月15日の時点では、まだ公布されていませんが、大きなトラブルが起きることなく、一元化の施行日を迎えたいと願っています。そのためには、事前の準備が大切です。
今月は、一元化の日をまたぐ在職年金の支給停止の激変緩和の計算方法と新たな年金コードなど、実務に資する年金情報を提供します。
微妙な時期での情報提供となりますが、9月30日に退職される人は、老齢厚生年金の在職支給停止は、平成27年9月分までとなり、また、平成27年10月分から退職改定後の年金額となる予定です(政省令で規定される見込み)。
新しい年金コードについて 〜地方公務員の老齢厚生年金は「1130」〜
地方公務員[第3号厚年]の老齢厚生年金の年金コードは?
一元化前は、退職共済年金は、まとめて「1170」という年金コードを使用していました。障がい共済年金は「1370」、遺族共済年金は「1470」です。
しかし、一元化以後に受給権の発生する、たとえば、地方公務員共済組合の組合員[第3号厚生年金被保険者]の(特別支給の)老齢厚生年金については、「1130」という年金コードが使用される予定です。地方公務員の障がい厚生年金については「1330」、遺族厚生年金については「1430」の予定です。
なお、一元化前の老齢厚生年金の「1150」、障がい厚生年金の「1350」、遺族厚生年金の「1450」は変わりません。
【一元化後の年金コード】を一覧表にまとめましたので、ご参照ください。
【一元化後の年金コード】
年金コードの番号から、厚年の種別がわかる!
年金相談にみえられた女性で、遺族厚生年金を受給していているという場合、一元化後については、年金コードをみて、それが「1440」であれば、死亡した夫が私学事業団に加入していたということがわかります。
また、金融機関で年金相談をしている方は、年金の支払機関の変更をお願いする場合には、変更届に年金コードを記入する欄がありますので、新しい年金コードを覚えておく必要があるでしょう。
一元化になると、やはり把握しておくことが増えそうですね。
いっしょに勉強していきましょう。