茨城県水戸市 保険福祉部 国保年金課
お客様にとって有利な制度改正は職員にとっても説明しやすい
窓口に寄せられる相談のなかで、最近多いのは免除に関するものだ。理由としては、昨年度から約2年遡って免除が受けられるようになったことが大きいと考えられる。
「2年遡って免除申請できるようになった分、免除期間を調べるのに時間がかかるなど事務処理に手間がかかるようになり、1件当たりの相談時間は長くなりました。でも、お客様にとっては有利なことなので、こちらも説明がしやすいです」と髙久係長。以前は、8月などに免除の相談に来られた方は前年度の免除を受けられなかったので、「どうしてだ!」「知らなかった!」と怒る人もいたが、いまはそのようなことがない。
免除申請を受ける際には、将来の年金の受け取り額が減るというデメリットもきちんと伝えるようにしている。それでも免除を選択する方が多い。やはり、仕事を辞めた方などにとっては、毎月約1万5,000円を払っていくというのは厳しいようだ。
障害年金に関する相談も多い。だが、初診日がいつかを特定するのが難しい。初診日がどうしても特定できないときは、「とりあえず、この日を初診日として話を進めていきますが、よろしいですか?」と確認することもある。そうしないと、請求もできないからだ。
「難しい案件をうまく処理できたときは、よかった、ホッとしたという思いがします。逆に、うまく対応できなかったときは、滅入ったり反省したり。7年担当していても、まだまだそういうことはあります」(髙久係長)。
一方、高松さんは給付事務を担当し、職員が受け付けた書類のチェックをしている。その際、障害基礎年金の受付事務マニュアルを見ながらチェックしているが、認定日については、例えば人工関節を入れた日が認定日になるなど例外もあるので難しい。
「例外のせいでお客様にまた来ていただくのは申し訳ないので、相談には十分な時間をかけるようにしたい。でも、仕事の合間をぬって来られる方もいるので、あまり時間をかけてもいけない。そのバランスをどうとるかにも悩みますね」(高松さん)。