2日ごろからできる災害への備え
「今やろう」防災アクション
東京都では、今すぐできる防災アクションを紹介しています。
今すぐできる防災アクション
- ①日常備蓄を始める
- ②非常用持ち出し袋を用意する
- ③大切なものをまとめておく
- ④部屋の安全を確認しておく
- ⑤家具類の転倒防止をしておく
- ⑥耐震化チェックをする
- ⑦避難先を確認する
- ⑧家族会議を開く
- ⑨災害情報サービスに登録する
- ⑩防火防災訓練に参加する
①は、前のページの説明の通りです。備蓄の目安などはこちら(東京都:「日常備蓄」を進めましょう)で確認できます。
②は避難時の安全のために必要な懐中電灯やヘルメット、情報を得るためのラジオ、食料、避難先の生活のためのエマージェンシーブランケットやライター、ロウソクなど当面必要となる最小限の品をリュックなどに入れておきます。③は、紙製の証書や証明書、印鑑など。ファスナー付きのビニールケースなどに入れて、持ち出し袋とともに持ち出せるようにしておくと良いでしょう。
④⑤は前回の記事「家具転倒対策していますか?」を参考にしてください。
⑥以下について、次にみていきます。
自宅や自宅の周辺について把握する
前のページでも触れた避難については、避難するべきなのか、どのように避難するべきかという判断がとても大切です。そのために、常日頃からご自身の住んでいるところについて把握しておきましょう。たとえば大雨などであれば、雨の降り方、川の水位などの普段との違いなどについて敏感に察知し、正しい情報を得て判断することが必要となります。避難情報は地域(市町村)の防災無線やエリアメールへの登録、ツイッターなど、そして公共放送の情報が頼りになります。
また、地震の際も、自宅が安全であれば避難する必要はありません。⑥自宅の耐震状況がどの程度なのか、知っておくと安心です。また、⑦避難所の場所と、そこに行くためのいくつかのルートを知っておく必要もあります。予め歩いてみるのがベストです。避難所への最短ルートでも、崩れやすいブロック塀など危険があれば通らない方が良いでしょう。火災が起きていれば、風上になるルートを通るなどの判断が必要となります。
「たとえば木造住宅密集地域は、自宅から出火しなくても、もらい火で火事になる恐れもあります。ご自宅がそのような環境であれば、状況をよく見て避難してください。津波の起こりやすい地域でも同様です。まずは、ご自身で自分が住んでいる場所の危険性をリサーチし、知っておいていただきたいと思います。
役所などで配られている地域の防災マップを見ておいていただくと良いですね。避難場場所や避難所、津波の避難タワー、断水時に給水を受けられる給水ステーション、帰宅困難対策の帰宅支援ステーションなどの場所を知ることができます」(浅海さん)
自宅から離れたところで地震に遭った場合
職場で災害に遭えば、しばらくオフィスに避難ということになりますので、職場での備蓄も重要です。移動中など屋外で被災した場合、「一時滞在施設」などで過ごして状況が落ち着くのを待ち、ルートなどを確認してから自宅に向かうことになります。道中、「災害時帰宅支援ステーション」になっているコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなどで、トイレや水道の使用などの協力を受けられます。
コミュニケーションも大切な備え
「J-anpi」では結果をまとめて確認できる。
災害はいつ襲ってくるかわかりません。家族でもしもの時の行動、連絡方法などを話し合っておくことは不可欠です。もし家にいたら誰が出火防止をするか、出口の確保をするのか、避難するときに電気のブレーカーを落とすのかといった役割分担をしておきます。家族が離れていた時はそれぞれが命を守り、その後、どの避難所に行くのかなど、落ち合う場所を確認しておきましょう。(⑧)
安否確認にはさまざまな安否確認ツールが役立ちます。(⑨)代表的なものは「災害用伝言ダイヤル」です。相手の電話番号がわかれば、171へのダイヤルで伝言を録音・再生することができます。毎月1日・15日などに試験的な体験ができるので、家族と計画して体験してみると良いでしょう。無事が確認できれば、安否確認のために無理に移動して事故に遭う二次被害も防ぐこともできます。
例えば、「J-anpi」は、「電話番号」または「氏名」を入力することで、各社の防災用伝言板および報道機関、企業・団体が提供する安否情報を対象に一括で検索し、結果をまとめて確認できます、
そのほか、さまざまな安否確認ツールは「東京都防災ホームページ」にまとめられています。
家族だけでなく、普段から近隣の方とコミュニケーションをとっておくことも忘れてはいけません。そのためにも、地域の防災訓練への参加は良い機会です。(⑩)
「自助がいくらしっかりしていても、ご近所とつながりが全くなくて共助がなければ、とても危険です。ぜひ地域の訓練に参加して下さい。避難の対応を学び、情報を収集しながら、お互いの顔を知って、つながりを作っていただくと良いと思います」(浅海さん)
日本には、これまでの震災などの経験から、たくさんの防災の知恵が蓄積されています。災害時には文字通りサバイバルです。それぞれが自分を助ける方法を知っておき、周りの人と共助で助け合うために、備えや心構えを始めましょう。
東京都の防災情報はこちらから
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