HOME ≫ くらしすとEYE ≫ 終活 ≫ 葬儀代だけでは済まないお寺の費用 ≫ ②お寺に払うお金の相場は?
くらしすとEYE
終活
掲載:2013年8月15日

葬儀代だけでは済まないお寺の費用

  お寺に払うお金の相場は?

お布施ってなに?

 お布施とは、僧侶が執り行う法要や読経などに対して感謝を表す<お金や物品の施し>のこと。自分の持てるものを、できるだけ施す「喜捨」として、貨幣経済以前には米や物品を納めた時代もありました。
 法事や葬儀を営むお寺へのお礼は、すべて「お布施」です。お布施に定価はありません。あくまでも"志"ですが、実際には宗派や地域によってかなり異なってきます。
本来、お布施はお寺のご本尊へのお供えですので、お寺側も「お預かりする」という受け取り方をします。

●檀信徒維持費
 檀家がお寺に「お墓を買う」のは、土地を購入することではありません。正確には「墓地を永久に使用する権利を買う」ことを意味します。
 墓地を取得するには、墓地の面積に応じて定められた「永代使用料」(墓地の使用料)を支払います。墓地使用権を一度獲得すれば、その権利は継承できますが、墓地の維持管理費として毎年、管理料が徴収されます。
 管理料とは、墓地共有部分の清掃や維持にかかる費用のこと。墓地面積1m2につき年間2〜3万円ともいわれますが、お布施として"志"を納めるなど、額を定めていないお寺もあります。

●塔婆料
 卒塔婆(塔婆)は死者を供養するために埋葬や法要、またはお盆、彼岸の折りにお墓に立てる細長い板(墓標)で、梵字、経文、戒名、没年月日などが書かれます。浄土真宗では卒塔婆は立てません。塔婆料の目安は1枚2千円〜1万円程度。お布施とは異なり、一般にはお寺によって卒塔婆1枚の価格が決められているため、お布施とは別に包むようにします。

●寄付
 本堂の建て替えや修繕など、お寺の護持・運営にかかる費用を「寄付」として檀家に求めることもあります。例えば屋根の雨漏りの修理に1千万円かかるとすると、基本的には檀家の数で割って集めますが、出せない人がいれば、ほかの誰かが不足分を補わなければなりません。
 土地柄や戒名の位、お寺との付き合いの度合いなどによって、"志"の額は必ずしも一律ではないようです。一口5万円から、檀家の総代ともなれば数百万円というケースもあるようです。

●お礼代
 四十九日法要や年忌法要の際のお布施は、全国的な平均額は5万円ほどですが、お寺との付き合いの度合いに応じて3万円〜20万円と大きな開きがあります。
 また御車代(会場がお寺以外の場合)や御膳料(僧侶が会食を辞退する場合)は、1日につき5千円〜1万円のお布施が一般的です。

■お布施の渡し方

法事・法要でお寺にお布施を包む場合には、奉書紙か半紙で紙幣を中包みし、のし袋で上包みします。のし袋には墨字で御布施と表書きをします。僧侶自体が喪に服しているわけではないので水引はかけずに、これをふくさに包み、小さな盆に載せて差し出すのが正式です。手渡しや床に直接置くことは失礼とされます。法事・法要の終了後にお渡しします。

戒名って必ず必要?

 「戒名」とは仏教に帰依した証に与えられる名前です。本来、厳しい戒律を守って仏門に入った人だけに授けられる仏名ですが、日本においては故人に授けられるものとして広まりました。江戸時代、葬儀を営む僧侶の手によって死者は出家し、成仏させてもらうという観念が庶民の間に根づいたことが背景にあります。
 戒名は、2文字で表す戒名(法名・法号)に、信士(信女)あるいは居士(大姉)といった位号がつくのが基本。居士のほうが信士よりもランクが上位とされ、院号、道号がついて字数が多いほど高額になります(例:○○院△△◇◇居士)。
 宗派別の戒名料の相場を見てみましょう。
 浄土真宗の戒名料は、院号がつかない場合は5万円〜、院号がつくと30万円〜。ほかの宗派も、院号がつかない場合は5万円〜、院号のつく戒名料は少しずつ異なり、真言宗で院号のつく戒名は30万円〜、居士・大姉がつくと40万円〜。日蓮宗、浄土宗、曹洞宗、天台宗もだいたい同様の戒名料が目安です。
 1980年代終盤からのバブル経済とともに戒名料は高騰し、なかには院号がつくと100万円以上、さらに立派な院殿号のついた戒名は200万円以上というお寺も存在します。
 なぜ死後の名前に料金がかかり、しかもランク付けがあるのか。そもそもお金で買えるはずのない戒名が高値で売買されることに、主に都市部では批判があるのも事実です。
 「戒名料」の背後にあるのは、葬儀が商業化したこと、そして庶民の側にも戒名を"死後の勲章"とみる権力への憧れや世間体、見栄があることは否めません。
 「戒名」はどうしても必要なのでしょうか。「無理につける必要はない」という意見をもつ僧侶もいます。仏教以外の宗教に則ったお葬式や、宗教色のないお葬式では、故人に戒名はつけません。また仏教式のお葬式を俗名で行う人もいないわけではありません。
 ただし菩提寺に納骨をするなど、お寺との付き合いが後々続くのであれば、戒名不要の了承を得ておく必要があるでしょう。
 寺と檀家の関係が薄れてきた現在、菩提寺を持たない人や、葬儀に多額をかけられない人を中心に、「僧侶派遣」という新業態のサービスも支持を集めています。インターネットのサイトに<リーズナブルな戒名料>の明瞭な料金設定を打ち出し、お坊さんを派遣する団体が急増しています。

※ 浄土真宗では法名、日蓮宗では法号と呼ばれる。宗派によって戒名のつけ方も異なる。

■"生前戒名"とは?

もともと戒名(法名)は、仏教の信者が出家し、仏弟子になるときにいただく名前のこと。本来、生前に授かるものですから、"生前戒名"は縁起が悪いなどということはありません。
 「自分が納得した戒名をつけたい」「家族に経済的負担をかけたくない」といった人たちを対象に、生前、戒名を授与するお寺もあります。
 生前戒名を授与するお寺はインターネット等でも広く顧客を募っていますが、菩提寺に納骨する際に住職が戒名をつけ直して、戒名料を2度払うといったトラブルが起こる恐れもあります。事前に住職の意向を確認しておきましょう。

この記事はいかがでしたか?
ボタンを押して評価してください。
この記事の感想をお寄せ下さい。
bottom_maincontent

葬儀代だけでは済まないお寺の費用

bottom_sidecontent
年住協サポートサービス
住環境整備促進
一般財団法人 年金住宅福祉協会
年金WEB質問箱
一般財団法人 年金住宅福祉協会
このページのトップへ