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くらしすとEYE
介護
掲載:2013年8月15日

家族の介護、誰がするの?

  介護の負担はこんなに大きい

家事に加えて、プラスαの負担

 子どものころに「自宅でおじいちゃんやおばあちゃんが介護を受けている姿を目の当たりにしていた」という人はどれぐらいいるでしょうか? 3世代が同じ家に住むことが当たり前だった時代から、いまでは核家族化が進み、介護があまり身近でない若い世代も多いはず。「介護は大変!」と聞いてはいるけれど、どれほどのものか、あまりピンとこない人もいるかもしれません。そこで、自宅での介護の種類を考えてみます。
 まずは【家事援助】。これは家事全般に対しての援助です。一方、【身体介護】は、生活するため、というよりは『生きるため』に必要な事柄がメインとなります。入浴介助や体位交換、移乗などは、要介護者の全体重を支えながらの作業は体力的負担も相当だと想像できます。また、介護される方のペースにあわせなければいけない、ということはたいへんな忍耐力を要することです。食事に1時間近くかかる方だってなかにはいらっしゃいます。それでも「人の生死に関わる」ということを考えると途中でやめるわけにもいきません。だからこそ、責任の重さという点でも、精神的負担は大きいのです。
 さて、こうした一つひとつの介護すべてを、一人で全部背負うことは果たしてできるのでしょうか?

【家事援助】
料理、掃除、洗濯、ベッドメイク、衣類の整理・被服の補修、配下膳、買い物、薬の受け取りなど
【身体介護】
食事介助、排せつ介助(おむつ交換)、清拭、入浴介助、体位交換、移乗介助、更衣介助、通院・外出介助、起床・就寝介助、服薬介助など

5人に1人以上が終日介護

 厚生労働省の調査では、介護にあたる時間が「ほとんど終日」と答えた人が22.8%もいることがわかっています。約5人に1人です。また、介護期間も4人に1人以上が「5年以上」という長期スパンであることも見逃せません。総務省「労働力調査」(平成24年)によれば、「介護・看護」のために退職した人は全国で4万人にもなります。
 介護は、回復される人ももちろんいらっしゃいますが、現状維持もしくは、悪化してしまう人が多いのが現実です。ですから、家族内での介護は、時間や期間が長くなるほど負担は増えていく一方だと思ったほうがいいでしょう。
 こうした介護者の負担を少しでも軽減するためにも、もっと危機感をもって、社会全体で対応していく必要があるのだと思います。

図4 同居の主な介護者の介護時間の構成割合(%)

図4


<厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成22年)より>

図5 主な介護者の介護期間の構成割合(%)

図5


<厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成22年)より>

介護者が抱える悩みの数々…

 介護を通して抱える悩みは様々です。介護行為そのものへのストレスはもちろん、金銭面や仕事との兼ね合い、自分だけの時間が減るなど…(図6、図7参照)。また、家族の形態や事情が変われば、悩みもその分、千差万別です。ストレスを抱えるほど、自分の体をも蝕み正常な判断までも奪い去ってしまうことも。悩みは一人で抱えずに、他人と共有し、誰かに相談してみることも大切。そして、頼れる部分は国(介護保険制度)に頼ること。少しでも自分の負担を減らすことが、介護と上手に付き合う第一歩なのです。
 次ページでは、実際に介護のエキスパート、多くの要介護者とそのご家族を見てきたヘルパーさんから聞いた、介護の実情を表すエピソードをご紹介します。

図6 性別にみた同居の主な介護者の悩みやストレスの有無の構成割合

図6


<厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成22年)より>

図7 性別にみた同居の主な介護者の悩みやストレスの原因の割合(複数回答)

図7

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