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【市民セミナー】
自宅で暮らし続けるための住まいの整備
〈年住協 市民セミナーより〉
「住まいの整備」のポイントは?

家の中に閉じこもると負のスパイラルへ

 では、住まいの整備を考えるうえで、どのような考え方がポイントになるのか。そのポイントをご紹介します。

住まいの整備のポイント

① 外出がしやすい
② 主な生活の場が同じ階にある
③ 寝室とトイレが近い
④ 家の中の温度差が小さい

 まず、「外出がしやすい」ことです。今までバリアフリーというと、家の中のことばかりに目が向けられがちでした。もちろんそれも大事ですが、どうやったら外へ出られるか、出やすいか、帰ってきやすいか、といった視点がこれまですごく抜け落ちていたのではないかと思います。

 外に出にくいと、やはり外に出なくなってしまいます。そうすると、家の中に閉じこもりがちになる。そうすると、体のいろいろな機能が衰えて、やがて認知症にもなって…というふうに、負のスパイラルに陥ってしまいます。

【写真1】

写真1

 外との出入りは玄関だけとは限りません。庭が道路に面しているような場合であれば、居間から庭を通って出入りしてもいい。要は、外出がしやすいことが大切です。写真1は、車いすの方が、寝室から直接外との出入りできるようにスロープを付けた例です。このようなスロープを付けると、車いすの方でも外出しようという意欲が湧きますし、スロープには手すりも付けましたので、リハビリにも使っていらっしゃいました。

風呂場での事故死の主要因はヒートショック

 次に、「主な生活の場が同じ階にある」ことです。主な生活の場というと、居間、台所、寝室、トイレ、洗面、浴室ですね。少なくとも寝室とトイレ、この2つは同じ階にしたいものです。

 そのことと関係しますが、「寝室とトイレが近い」ということは大変重要なポイントです。トイレが1階で寝室が2階という場合は、2階にトイレを設置することを考える必要も出てくるでしょう。

 寝室からトイレに直接入れるようにした例が写真2です。トイレの本来の扉は、写真には写っていない手前側で、写真で見えている扉は、まだお元気のうちは寝室側にはタンスが置いて閉めていました。寝室からそのままトイレに行けるようにしたい状況になったところで、タンスを移し、ここから出入りできるようにしたものです。

【写真2】

写真2

 それから、これまでバリアフリーということでは見過ごされてきたことですが、「家の中の温度差が小さい」ということも大事なポイントですね。ヒートショックという言葉をお聞きになった方もあると思います。先ほど、家庭内の事故死の話をしましたが、一番多いのは溺死です。お風呂です。お風呂場でただ溺れるとか、つまずいて転倒するとか、というよりも、特に冬場、温度差で血圧がガーンと上がったり下がったりしますから、そこで心臓発作を起こしたり、脳血管が破れたりするということです。そういうことが起こって溺死してしまうというケースが一番多いのです。特に寝室や居間は暖かくしていますので、廊下やトイレ、脱衣室や浴室もできるだけ同じような温度にしてヒートショックが起こらないようにする。そういうことが大事になります。

 お風呂場に暖房設備がない場合、小さな暖房器具でも使って、少なくともお風呂に入る1時間ぐらい前から暖めていただきたいと思います。いまは暖房器具もいろいろあります。燃費がかかるではないかと考えられるかと思いますが、安心・安全のためには必要なこともお考えいただきたいと思います。

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