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再審査の20歳前障害基礎年金受給者、80%が支給継続

日本年金機構は2018年10月17日、「平成29(2017)年度において1年後再審査とした20歳前障害基礎年金受給者(1,010人)の審査結果等について」公表した。障害年金審査業務は、それまで各都道府県で行われてきたものが、2016年10月から2017年4月にかけて段階的に障害年金センターに集約された。これに伴い同センターが行った審査では、2017年度において、20歳前障害による障害年金受給者のうち1,010人が「1年後再審査」の対象となったため、対象者には2018年度に改めて診断書の提出を求め、再審査を実施した。
 再審査の結果は、1,010人のうち、死亡した人、2018年度診断書送付前に障害状態が悪化した人、診断書の提出がなかった人を除いた954人中、823人が支給継続となった。支給停止となったのは67人、照会中の人は64人であった(表1)。支給停止の67人は2018年11月分から支給停止となる。この他、すでに支給停止となっていた人が1,531人おり、再審査の結果、このうち57人(2016年度4名・2017年度53名)については、支給停止が取消となり、停止した月に遡及して支給を再開する
 なお、20歳以後の障害については2018年度で648人が支給停止になっており、うち、187人が支給停止の取消で停止月まで遡及しての支給再開となった。また、93人については支給停止が継続される(表2

※2016年度・2017年度において支給停止となっていた20歳前障害の人1,531人には精神・知的障害者1,089人が、20歳以後障害の人3,811人には精神・知的障害者1,779人が含まれるが、精神・知的障害者の認定については、障害年金センター集約前の2016年9月から実施している「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」において、「既認定者の障害の状態が従前と変わらない場合については、当分の間、等級非該当への変更は行わないことを基本とする」こととされており、今般の審査は今回の診断書と前回の診断書との比較であるため点検対象となってない。

図版見出し表1 20歳前の障害による障害基礎年金の1年後再審査とした1,010人の審査結果

図版見出し表2 障害基礎年金の支給停止者にかかる最審査結果

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