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大分年金事務所(大分県大分市)

 九州最大級のマンモス事務所である大分年金事務所。1日平均100名超の来訪者を、総勢71人の職員が対応する。一方、お客様サービスの向上、相談での待ち時間の解消と相談時間の効率化を図ることを目的に、日本年金機構では予約受付の専用電話を新設して、相談予約率の向上を図る。多くの来訪者と大量の業務量に対応していくうえでも、予約率の向上は大分年金事務所の効率的な業務推進に欠かせない。

保険料負担の公平性の観点で毅然と徴収業務を推進
——豊島晃厚生年金徴収課長

 豊島晃厚生年金徴収課長は平成29年10月に大分年金事務所に配属。それまでは平成29年4月から半年間、日本年金機構本部の人事部人事企画室、その前は同じく本部の再生プロジェクト推進室人事改革グループに籍を置いていた。
 大分事務所の平成29年度の保険料収納実績は、前年度を上回った。「県内全体の保険料総額の50%以上が大分事務所となるので、県別の成績となると、大分事務所の成績が大分県全体を大きく左右することになります」と豊島晃厚生年金徴収課長は話す。
 厚生年金徴収課では滞納している事業所が業務の対象となるが、同課は内部事務をする班と差押えなどの滞納処分をする班とに分かれ、それぞれ4名ずつが担当する。「事業所数が多いので、事務量も多く、なかなかすべての対象事業所にきめ細かく対応するのが難しい」と豊島課長は苦労を打ち明ける。
 「大分市以外の管轄となる竹田市、豊後大野市、由布市に行くには車で1時間はかかりますし、行ったとしても1日にそう何件も回ることはできません。一方、事前に連絡をしたうえで来訪される事業者はほとんどないので、徴収の事務においても事務所にいて内部事務に対応する体制も必要になります」と豊島課長は外部・内部事務ともそれぞれの事情を抱える徴収事務の現状を話す。
 納付計画の相談をするにしても、対象事業所の業績の善し悪しもあるが、「滞納の事業者には誠実に向き合っていかないといきませんが、そうであっても保険料負担の公平性の観点から、保険料の確保に向けて確実に仕事をしていくことが、自分たちの使命だと思っています。大多数の事業所が納期内に収めていただいていますから、そういう事業者に背を向けることはできません。法律に則って毅然とした態度で接しなければならないと考えています」と話す豊島課長は仕事に対する強い責任感で徴収業務に臨む。課は9名体制である。

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