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福井年金事務所(福井県福井市)

 福井年金事務所は福井市、大野市、勝山市、あわら市、坂井市、永平寺町の5市1町(人口約46万人)を管轄し、管内には国の名勝・天然記念物に指定されている東尋坊(坂井市)や、曹洞宗の総本山である永平寺(永平寺町)、近年人気スポットとなっている福井県立恐竜博物館(勝山市)もある。野ッ俣一郎所長を含め管理職たちは皆、他県勤務を経験してきたため、各地の良いところと福井の良いところを生かしながら、よりよい事務所づくりを進めたいと考えている。
福井年金事務所 写真1

東尋坊(坂井市)は国の名勝・天然記念物に指定されている。

福井年金事務所 写真2

曹洞宗の総本山・永平寺(永平寺町)。

福井年金事務所 写真3
福井年金事務所 写真4

福井県は国内随一、恐竜の化石が多く採取される県。福井駅前には、県内で発見された恐竜の実寸大模型(一日中動いて吠える)や、恐竜の足跡の化石などが置かれ、人々の目を楽しませている。

さまざまな法律に精通して対応できるように

 厚生年金徴収課の職員は全8名。高﨑賢一厚生年金徴収課長は、下京年金事務所(京都府)、敦賀年金事務所(福井県)を経て、平成27年4月に福井年金事務所に着任した。
 管内の適用事業所は、前出の村上課長の話にもあったように中小零細企業が多いので、事業者は景気の影響を受けやすく、保険料の収納率にも大きく影響することがある。
 業務では、厚生年金保険法等だけでなく、国税徴収法などさまざまな法律や制度に精通していなければいけないのが難しい点。
 「厚生年金保険料や国民年金保険料に関しては、マニュアル等がきちんと整備され、職員も経験を積んでいます。しかし、国税徴収法の中でも滞調法や公売に関することは(ケースが少なく)まだまだ知識が浸透しておりませんので、職員に経験を積ませ、知識の浸潤を図る必要があると思います」(高﨑課長)。
 誤りがあれば、場合によっては裁判に発展する可能性もあり得るので、十分に気を付けなければならない。
 「社会保険庁時代は、収納率で福井年金事務所を全国1位にしたことがありました。その時は課員皆が毎日深夜まで仕事をしていました。現在の社会情勢では、さすがにここまで仕事をするのは無理ですが…。その後、景気後退とともに収納率が下がってきましたが、現在は徐々に収納率を上げています。かつての栄光を取り戻すのは困難ですが、ある程度いいところまで持っていきたいですね」(高﨑課長)。

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