前回(『公的年金の年金額を増やすには?』)は、公的年金制度のしくみの中で年金額を増やす方法を取り上げました。今回は、公的年金にプラスして老後の生活資金を増やす方法を取り上げます。
(※取り上げている金融商品は元本割れの可能性もあり、利益を保証しているものではありません。商品の選択・利用にあたっては制度の詳細を確認するなど十分にご留意ください。)

1税制面で有利な制度で公的年金に上乗せ

注目されるiDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)など

 まず、公的年金とそれに上乗せするための制度の関係を見てみましょう(図1)。
 青い枠で囲ったものは、公的年金制度や勤めている会社が採用している制度によって強制的に加入するものなので自分では選べませんが、赤い枠で囲ったものは、自分で選択して活用することができます。

【図1】公的年金と上乗せ制度の関係

【図1】公的年金と上乗せ制度の関係

 日本の年金制度は、1階が国民年金、2階が厚生年金の「2階建て」だと言われます。第1号被保険者には2階部分がありませんが、国民年金基金は第1号被保険者にとっての2階部分にあたるもので、「第1号被保険者が任意に加入できる公的年金」と言えるかもしれません。
 個人型確定拠出年金(iDeCo)は公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度で、基本的に20歳以上60歳未満の人が任意に加入できます。また、年金ではありませんが、iDeCoとともに税制面で非常に優遇されているNISA・積立NISAは老後の生活資金を増やす選択肢として大きく注目されています。

point

1.国民年金基金は、第1号被保険者が任意に加入できる公的年金

2.iDeCoは、ほとんどの現役世代が任意に加入できる私的年金制度

3.NISA・積立NISAは、税制面で優遇されている資産形成商品

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