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住まい
掲載:2017年9月15日

わが家の防災対策②
自助・共助でサバイバル

東京都総務局・総合防災部防災管理課の白鳥直子さん(左)と浅海香さん(右)。

東京都総務局・総合防災部防災管理課の白鳥直子さん(左)と浅海香さん(右)。

 災害への備えの重要性はわかっていながら、具体的にどうしたら良いのかわからない方も多いかもしれません。しかし、首都直下地震は30年以内に70%、南海トラフ地震は10年以内に20~30%の確率で発生すると予想されています。地震をはじめとするさまざまな災害に対し、東京都が2年前の防災の日に発行した防災ブック「東京防災」がわかりやすいと話題になりました。
 そこで、「東京防災」の内容を軸とした防災への心構えを、東京都総務局・総合防災部防災管理課の白鳥直子さんと浅海香さんに伺いました。

災害が起こった いざその時

自分の命を守ることが最優先

 災害が起こったら、自分自身や家族の命を守ることを最優先に行動します。地震であれば、頭を何かでガードしながらすぐに「物が落ちてこない・倒れてこない・移動しない」場所に移動しましょう。
 以前は「まず火を消す」と言われましたが、ガス機器の自動消火システムが普及してきていることから、現在ではまず身の安全を確保し、揺れが収まってから、周りの状況に注意しながら行動を起こし、火の始末を行うことをお勧めします。自分の命を自分で守ることを「自助」といい、この重要性を白鳥さんは強調します。
 「まず最初に、自分たちのできることをすることが何よりも大切です。阪神大震災の際には、自助で助かった方が建物の下敷きになった方を助け出して、多くの命が救われました。このようにお互いに助け合うことを「共助」といいます。自治体などには、行政機関による救出救助や、ふさがった道路を開通させて止まった物流を復活させるなどの役割があります。(これを「公助」という)
 災害の際には、自助と共助を大切にしていただき、自助、共助、公助それぞれが対応力を高めて連携することが必要です」(白鳥さん)

「避難場所」と「避難所」の違いに注意

 大地震の場合は、まず地震から身を守ったら、状況をみて避難するのかどうかを考えます。このとき、どこに逃げるべきか、ご存じでしょうか?避難方法は市区町村ごとに異なりますが、避難の流れの一例は図1の通りです。

図1 避難の流れ

図1 避難の流れ

〈東京都「東京防災」より〉 ※画像クリックで拡大

避難する場所の種類

※呼び方は自治体によって異なります

①「一時(いっとき)集合場所」…近隣の避難者が一時的に集合して様子をみる場所。一般的に、公園や学校のグラウンドなどの安全が確保されるスペース

②「避難場所」…火災やその他の危険から避難者の生命を保護するために必要な面積がある大きな公園や広場など

③「避難所」…家の倒壊などによって自宅で生活できなくなった人たちを一時的に受け入れ、保護する場所。公共施設など

 ここで整理しておきたいのは、避難の段階により避難する場所が違うということです。
 「大地震では、火災での被害者が多く出ると想定されます。火災に巻き込まれないように、状況を見て最初に避難するのは「一時集合場所」などと呼ばれる場所で、近くの公園などです。そこで危ない場合は、さらに大きな「避難場所」というところに逃げます。火災の危険がなくなったら、自宅に戻れる場合は自宅、自宅が住める状態ではない場合は、「避難所」に行きます。これが避難の基本の考え方です。
 ご自宅の周りの公園などにも避難場所のマーク(図2)を見つけられると思います。「避難場所」は広い場所に逃げるようなマーク、「避難所」は家の中に逃げ込むようなマークで、そのマーク通り役割が違います。その違いを知っておいてください。避難所は地域の特性を把握している市区町村が指定しています。」(白鳥さん)

図2 避難場所・避難所のマーク

図2 避難場所のマーク

「在宅避難」という考え方

「日常備蓄」と「非常用持ち出し袋」の違い

 「日常備蓄」は、災害時に物流や上下水道が止まってしまった際にも自宅で暮らせるための備えです。一方、「非常用持ち出し袋」は、避難が必要となった際に家から持ち出すために、当面必要となる最小限の必需品を納めた袋です。避難所ではすぐに食事が支給されるわけではないので、ある程度の食料も必要ですが、運ぶ方の体力以上の重さのものを用意して、持って逃げられなければ意味がなくなってしまいます。

 前述したように、自宅が損壊して危険な場合には避難所に避難しますが、自宅で過ごせる状態であれば、避難所に行く必要はありません。自宅に避難するという形で、これも大切な「自助」の考え方です。
 「公助としての行政の役割は、大地震の時、まず72時間(3日)は人命救助が最優先になります。避難所にも備蓄がありますが、最低限のものです。避難所に最初から何でもあると思わずに、「自助」で備えておいていただきたいのです。
 そこで、東京都では「日常備蓄」をお勧めしています。普段から食べているレトルト食品や缶詰、飲料水などを多めにストックしておき、日常の中で消費し、また買い足してストックをキープする方法です。万が一の災害の際には、賞味期限内のストックで生活することができます。目安は3日間を暮らせる量です。食べ慣れたものを食べて、非常時にも安心感を得られるというメリットもあります。
 また、備蓄には食料だけではなく生活の必需品も含まれます。簡易トイレも必需品です。さらに、コンタクトレンズを使用している方、常備薬を飲んでいる方など、ご自身専用のものが必要な方は、備えておくと良いと思います」(白鳥さん)

 災害が起こった際には、まず自分自身で自分を守ることが大切です。
 次のページでは、そのために日ごろから備えておきたい物・事、心がけについてお聞きします。

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