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くらしすとEYE
エトセトラ
掲載:2015年7月15日

癒しの時間② 音

  音から得られる癒し

牧野持侑氏
お話を伺った、牧野持侑氏。
アルケミー・クリスタルボウル奏者、くりすたり庵主宰。
プロフィール詳細は次のページの最後をご覧ください。

 日々忙しく過ごす私達は、知らず知らずのうちに疲れやストレスを溜め込み、体や心が疲弊することもしばしばです。そうした状態から解放されるため、世の中には様々なリラックス法が存在します。それは、時に"癒し"という次元を超え、治療や体と心のメンテナンスという観点でも多大なる威力を発揮したりします。
 今回はその1つ、『音』に着目(癒しの時間①では、『"香り"のある暮らし―アロマセラピー―』を紹介)。なかでも、医療現場でも活用され始め、ヨガと組み合わせて使われることも多い、クリスタルボウルによる音の癒しについてご紹介します。
 クリスタルボウル奏者の先駆者的存在で、日本各地でコンサート活動を行い、CDも発売されている、この道30年の牧野持侑(まきのじゅん)さんに、クリスタルボウルの音の魅力について、お話を伺いました。

 

そもそもクリスタルボウルって?

 まるで、お寺の鐘の「ゴーン」、「カーン」という音を聞いているような感覚になる、クリスタルボウルの音色。クリスタルボウルは、「超古代文明アトランティスに由来する」と言われ、"究極の癒しの楽器"とも言われています。
 水晶を主原料とし、型に流し込んで高温で焼いたボウルのようなもの(今はトライアングルや取っ手がついた形のものもあります)。牧野さんがクリスタルボウルに出会った30年前は、別の目的で作られたものの副産物で、乳白色のみでした。その数年後、音の癒し効果に注目が集まり、楽器として進化した「アルケミー・クリスタルボウル(以下、クリスタルボウルと明記)が発売されます。現在は、このクリスタルボウルを主流として、ヨガや瞑想、音楽療法として医療現場など様々な場で活用されています。

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牧野さんご自宅での演奏風景。種類の違う(音の異なる)クリスタルボウルを使い分け、マレットという棒で鳴らしていく。音が重なり合い、共鳴し合うのを体と心で実感できる。水晶が主原料ながら、備長炭を混ぜたグレーがかったものや、ローズクォーツ&プラチナが混ざったツヤのある赤っぽいもの、エメラルドが混ざった緑とホワイトのマーブルも。

一般的な音楽と何が違う?クリスタルボウルの癒し効果とは?

 私達が普段耳にする音楽とは一線を画す、クリスタルボウルの音色。その音が持つ特徴にこそ、人を癒す魅力が詰まっています。キーワードは「振動」「倍音」「脳波に作用」。クリスタルボウルの特徴を知りつつ、その音の神秘に触れてみましょう。

①振動性であること

 クリスタルボウルの音色は振動性音響ヒーリング(振動性音響セラピー)とも言われ、この「振動性」こそが、普通の音楽と大きく異なる点でもあります。先に、お寺の「ゴーン」というような音に似ているとご紹介しましたが、まさに、体の奥底に響いてくる、体内を微細に揺さぶるような振動が感じられるのが、クリスタルボウルの音です。

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※牧野さん的!ワンポイント

 『クリスタルボウルから発せられる振動は体全体を揺らし、骨格を揺らします。そして、体内の成分の7割を占める水分にも影響を及ぼし、最終的には細胞も振動させて、体や心をメンテナンスする作用があります。また、お寺の音に似ているなど、私達が馴染みやすい音であるがゆえに、"浸透性"のある振動であることもポイントですね』

②自然界に存在する倍音であること

 1つのクリスタルボウルから、2つ以上の音が湧き上ってくる。この「倍音」も、大きな特徴の1つです。例えば、「ド」がキー音のクリスタルボウルから、同時に「レ」の音も鳴る、このような倍音(海外ではハーモニクスと呼ばれる)が、癒しの効果につながっています。
 私達の聞き馴染みのある西洋音楽には、この倍音がありません。もちろん、倍音を出す楽器=弦楽器などもありますが、普段その倍音に意識が向かないようなマインドで音を聞いていると牧野さんは言います。

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※牧野さん的!ワンポイント

 『クリスタルボウルが奏でる「倍音」は、波や雨の音、小鳥のさえずりなど自然界にも存在しています。例えば、川のせせらぎは、1つの音だけではないですよね!? 幾重に重なった倍音で構成されている。チューナーで測ると、色々な「波」が出ているんですよ。これを「ゆらぎ」とも言うのですが、自然豊かな場所に行き、ゆったりと自然の音に耳を傾けるとリラックスできるのは、こうした倍音が体と心をリラックス状態へと導いてくれるからです。つまり、クリスタルボウルの音は自然界に存在する「ゆらぎの音」と同じであるからこそ、癒しの効果も高いと言えるのだと思います。』

③脳波に作用し、リラックスできるアルファ波の状態へ

 私達の脳波は、環境やストレス具合、季節など色々なものから影響を受けて、常に変化しています。落ち着いた脳波の極地というのは、禅のお坊さんが瞑想し、ゆったりした呼吸で無の境地に入るまさにその状態です。脳波の速さは、ヘルツ(Hz)、秒(振動数)であらわされ、ベータ、アルファ、シータ、デルタの4つのカテゴリーに分けられます。脳波は脳の神経細胞から出る弱い電流のことです。
 頭をフル回転に使用し、活動的な時の脳波は、ベータ波と呼ばれる30ヘルツ(1秒間に30の波=周波数)ぐらいです。リラックスしてくると、周波数は徐々に低下し、そして14ヘルツを下回るアルファ波となり、脳波が変性していくと言われています。「癒し」は、この脳波がアルファ波に変性した状態から顕著に表れ、さらにシータ波と呼ばれる5〜7ヘルツぐらいの脳波状態になると、先に紹介したお坊さんの瞑想状態へ。見えないものが見えたり、普段は聞こえないものが聞こえたりする状態です。
 リラックスできるアルファ波からシータ波(個人差あり)の状態へと導いてくれる作用が、クリスタルボウルの音にはあり、科学的にも実証されています。

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※牧野さん的!ワンポイント

 『子供から大人、高齢者まで脳波は常に出ています。その脳波をアルファ波まで落とし、調律できるレベルに下げる効果が、クリスタルボウルの音にはあります。ピアノや楽器が調律できるように、クリスタルボウルには、人間の体と心に働きかけ、リラックスできる周波数(ある響き)に落とし、バランスをとる=調律することができます。私が主催するコンサートでは、多くの人がリラックス状態の脳波となり、穏やかな気持ちに満たされるのか、心地よくて寝てしまう方が続出するんですよ。』

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